静岡の女子アナユニット「4siz(フォーシズ)」が県民と歌って踊るPRソング「静岡あるある」の動画が、ユーチューブ上に投稿されて反響を呼んでいる。

「なんかフワフワ〜 だけどキラキラ」。中年男性がステージ上で「静岡あるある」を歌い出すと、途端に鐘が1つだけ鳴る。

静岡の女子アナユニット「4siz」が県民と共演

これは、2分半ほどの動画の冒頭シーンだ。「いいね! 静岡」をテーマにした「うた自慢」の生放送という設定で、かの長寿番組を連想させられる。

続いて、「4siz」のメンバー4人が富士山をイメージしたブルーのドレス姿で登場し、「みんな行くよー!」と声をかける。すると、県民が続々集まってきて、「静岡、静岡、静岡〜」と歌のコーラスが始まった。


「静岡あるある」ビデオ撮影で県民と踊る4sizのメンバーら

「富士山、自慢だけど見慣れすぎてる」「雪降ればビックリ みんな大騒ぎ」「どこにいても とりあえずはお茶」「のんびり ほっこり ゆっくり生きてる」......。

こんな静岡県の「あるある」を歌で紹介しながら、メンバーの踊りに合わせて、様々な県民のグループが歌って踊る。富士山をバックにしたり、茶畑の中で列を作ったり......動画はそんな内容だ。

この動画が2017年6月29日にアップされると、徐々に評判が広がり、9月22日現在で再生が2万回をオーバーするほどになっている。

静岡あるあるは、静岡県内の民放テレビ4局が系列を超えて2015年3月から合同で始めた「しずおかwktkプロジェクト」の一環として作られた。「wktk(ワクテカ=ワクワクテカテカ)」とは、期待に胸を膨らませる意味のネットスラングだ。このプロジェクトは、その言葉にふさわしい静岡の魅力を広く知ってもらい、静岡をもっと元気にしようと企画された。

プロジェクトの中心になるのが、期間限定で結成された4sizのメンバーだ。美人ぞろいだけに、4sizのカレンダーが配布されると売り場に列ができるほどの人気となっている。

「すいません」と前置きして主張する県民性

4sizのうち、テレビ静岡(SUT)・本谷育美アナは、ギターやダンスなどが趣味というアクティブ派だ。メンバーの静岡第一テレビ(SDT)・山田桃子アナに似ていて、よく間違えられるそうだ。

静岡放送(SBS)・内山絵里加アナは、地元浜松の酪農家育ちで牛の乳搾りがうまいと自らもPRしている。おばあちゃんっ子を自称し、細かいことを気にしないおおらかな性格だとか。

山田桃子アナは、大学時代にファッション誌の読者モデルを務めたというが、番組の企画で富士山登山に初挑戦しながらも山小屋で爆睡したと明かすバイタリティーの持ち主だ。

静岡朝日テレビ(SATV)・佐野伶莉アナは、ミス明治学院コンテストでグランプリに輝いた経歴を持つ。富士宮やきそばを食べてのんびり育ったという静岡出身らしいところもある。


左から、本谷育美アナ、内山絵里加アナ、山田桃子アナ、佐野伶莉アナ

プロジェクトの担当者にJタウンネットが静岡県民の人柄について話を聞いたところ、のんびりして控えめな県民性で、争いごとを望まず、なにか意見を言う時にも、とりあえず「すいません」と前置きして、自己主張する県民が多いそうだ。4sizのメンバー4人は、県外出身者もいるが、そんな風土で仕事をしているだけに、徐々に静岡色に染まってきている様子だ。

「気候・人柄ともに温かな静岡県に、ぜひ一度」

プロジェクトを始めたときのキャッチフレーズは、「すいませんm(_ _)m静岡県です。」。県民が謝る場面でなくても「すいません」を多用することから、親しみやすい言葉として選んだ。

4sizのメンバーらは、全国各地の観光イベントなどに足を運んだり、月刊誌などの取材を受けたりして、静岡をPRしてきた。2年目の16年は、4sizのメンバーらが人気の女性芸人らと県内のスポットを訪ね歩く特別番組「静岡であそぼ」を各局系列のBS放送で流した。3年目となった17年は、「いいね!静岡」をキャッチフレーズに、PRソング「静岡あるある」を作ったほか、今後は大学の学園祭で静岡のよさをアピールしたり、静岡で生活する人を番組で紹介したりする予定だ。


4siz の4人は、1日空港大使も務めた(富士山静岡空港で)

また、俳優の田辺誠一さんが作った応援キャラクター「ふじたん」もツイッター上で情報を発信しているほか、静岡・御殿場市出身のお笑いコンビ「トータルテンボス」も応援団としてプロジェクトの盛り上げに一役買っている。

静岡県は、少子高齢化などによる人口減少や企業の相次ぐ撤退が大きな課題になっている。プロジェクトは、観光客の増加や移住・定住の促進につなげることを目指しており、担当者は、「東京、名古屋といった大都市に囲まれていて、『通ったことはあるが立ち寄ったことはない』という方が多いようです。交通の便が良く、グルメ、観光スポットが豊富で、気候・人柄ともに温かな静岡県に、ぜひ一度立ち寄って、魅力を感じていただきたい」と話している。