炊飯器の進化でご飯がますます美味しくなっている(写真:AFLO)

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 米の美味しさは炊き方で大きく変わる。炊飯器にこだわれば“大人好みの味”に仕上げることもできる。“お米の博士号”と言われる五ツ星お米マイスターの市野澤利明氏は「炊飯器選びで重要なのは内釜」だと指摘する。

「高温に耐えられる鉄釜などを内釜に使った炊飯器があります。高温で高い圧力をかけて一気に米の芯まで熱を通すことで炊きムラなく、米一粒一粒の旨味を引き出すことができます。

 特に『東北194号』のようなあっさりとした米は、無駄な粘り気がなく、さっぱりとした味わいに仕上がるはずです。高温タイプだと“おこげ”も作りやすいのがうれしいですね」

 たとえば大火力で加熱のムラをおさえる「超音速打込製法」を採用した『ふっくら御膳』(日立アプライアンス・実勢価格11万6000円、以下同)などが、“大人の味”を実現する炊飯器だという。

 美味しく炊くことはもちろん、今の炊飯器はより簡単により便利に進化している。ブランド米の増加を受け、銘柄ごとに炊き加減を調整できる便利な機能も登場した。パナソニックが6月に発売した『Wおどり炊き搭載シリーズ』(17万円前後)は、「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能を搭載。

 銘柄によって最適な吸水温度や時間、炊飯にかける熱量、温度、圧力があらかじめ設定されている。『あきたこまち』や『ふさこがね』、『ななつぼし』などの銘柄を含む50銘柄を特徴に合わせて炊き上げる。

 優れた保温機能をウリにする機種もある。9月に発売される『IHかまど炊飯器』(東芝、11万円)は真空技術を使うことで、ご飯の黄ばみや乾燥、酸化を抑え、最大40時間後でも、炊きたてに近い風味と食感がキープされるという。

 いずれも高機能ゆえ高額な炊飯器だが、新米の美味しさを十分引き出してくれるだろう。

※週刊ポスト2017年9月29日号