柏戦ではなかなかパスをもらえず存在感を発揮できなかった永井。積極性も鳴りを潜めてしまった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ27節]柏4-1FC東京/9月23日(土)/日立柏サッカー場
 
 篠田善之監督が退任し、安間貴義体制となってから2戦目。FC東京は柏に1-4と大敗を喫した。
 
 敗因のひとつは、決定機を決めきれなかったことだろう。後半はピーター・ウタカを起点に、開始早々から2度のビッグチャンスを迎えた。しかし柏の守備陣に阻まれ得点を奪うには至らなかった。
 
「後半の立ち上がりにふたつの決定機を作った。あそこで同点になっていたらまた違った展開も待っていたかな」
 
 安間監督は試合後に悔しさを滲ませた。
 
 特に、後半1本目の決定機は決めたかったシーンだ。左サイドのスペースに抜け出したP・ウタカが、追い越してきた永井謙佑にスルーパスを出して相手の背後を突く。しかし、永井はGKとの1対1を避けて、さらに走り込んできた大久保嘉人へのパスを選択。結局、大久保のシュートは戻ってきた柏の守備陣に阻止され、決定機をフイにしてしまう。
 
 大久保のシュートが外れたことに目が行きがちだが、疑問が浮かんだのは、その前の永井のプレーだ。大久保にパスを出す前に、自らシュートを打つ選択肢もあったのではないか。
 
 永井本人によれば、「角度的にちょっと厳しかったし、まだ中に誰も詰めていなかったので俺が打っても……。それなら一度かわして角度を作ったほうが良いという判断。意図的に外に逃げて嘉人さんが上がってくるのを待っていた」という判断に基づいたプレーだったのだが、一方で消極的にも映った。

 チームに傾きかけた流れを無駄にしないためにも、ストライカーには時に強引さが必要だ。

 実際、柏のアタッカー陣(武富孝介、伊東純也、クリスティアーノ、ハモン・ロペス)は計12本のシュートを放っているのに対し、FC東京の前線は大久保の4本と交代で入ったP・ウタカと前田僚一が1本ずつ打ったのみ。ワントップで先発した永井は0本と寂しい数字だった。

 攻撃陣の積極性がスコアに表れたとも言える。だからこそ結果はどうあれ、永井の果敢な姿勢が見たかった。

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取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)