昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

日々行き交うLINEに対して、現代の男女は何を想うのか。

久々に再会したサトシから積極的に連絡が来ていたのに、デートの具体的な日程が決められない彩乃

その真相や、いかに。




同期が主催した食事会で彩乃と再会した時は、とても驚いた。

たしか数年前に誰かの誕生日で会った時に、すごく綺麗な人がいるな、と鮮明に覚えていたから。

しかしあの時は僕にも彼女がおり、彩乃とそこまで話すこともできず、連絡先も交換できぬまま終わった。

久々に会っても彩乃の美貌は衰えておらず、少しふわっとしていて抜けているところも変わっていなかった。

「彩乃ちゃん...だよね?」

覚えてくれているかどうか少し緊張しながらも話しかけると、嬉しいことに向こうは名前まで覚えてくれていた。

「サトシさん!ご無沙汰ですね。」

たまに再会しても名前が思い出せない人もいるし、逆に名前を覚えてもらえていない人もいる(何度会っても人の名前を覚えない女性は、高飛車で勘違い系が多い)。

再会したのには何か意味があるかもと勝手に舞い上がり、今回こそはとしっかり連絡先を交換した。

「彩乃ちゃん、LINE交換しようよ。」
「もちろんです!」

まずはLINEを交換しないと次に繋がらない。

InstagramのDMなんて送るタイプでもないし、LINEさえ繋がればなんとかなる。

この日はそのまま解散し、翌日の夕方にLINEを送った。

本当は、こちらがご馳走した立場だから、向こうから連絡が来るかなと思っていたんだけど。


男が女性に連絡をするとき。その真意は?


A1:本当は連絡を貰いたかったけれど、気になる女性にはこちらから連絡します


まるで待ち構えていたのかと思うほど速攻で既読になり、そしてすぐに返信をくれた。




待ちわびていた返信を読んで、一瞬戸惑う。

-会話が、終わってしまった...

「お仕事頑張って下さい♪」という文面に対して、こちらが送れる返信は一つしかない。

「ありがとう」だ。それ以上にもそれ以下にも適切な返信は見当たらない。

しかしまた、こちらもその一文を送れば、そこでこの会話は終わりを迎える。全く次に繋がらないし、これではただの社交辞令を送り合う、お礼LIENに過ぎないではないか。

せっかくの再会だったし、番号も交換したのだから発展性のある会話をしたい。

昨日会った時に話した会話を思い出そう。そう言えば、彩乃は最近ジムに通い始めたと言っていた。ジムは、自分の得意分野だ。

しかもちょうど今週末に走ろうと思っていたので、その会話をLINEで投げかけてみる。




もし向こうが興味あるならば、一緒に走れるかもしれない。週末に二人で皇居近くをランするのも、中々良いデートプランではないだろうか。




遠回しだけれども、誘ってみた。しかしこのLINEのやり取りを続けていくうちに、僕は気がついたことがある。

彩乃と、会話が広がらないのだ。

毎回、彩乃の返信は「〜ですね。」で終わる。疑問符も付いていなければ、こちらが一方的に会話を投げかけて終わる感じがして、どうも盛り上がらない。

-なんだか、なぁ。

そう思いながらも、でも何か糸口があればと思い、惰性でLINEのやり取りを続けていた。


男性が「また今度」と言う時の心理とは?


A2:具体的な日時を言いたくない時に使うのが「また今度」。


彩乃とLINEのやり取りをしている一方で、僕は全く気合を入れずに行った、広尾にある『中華香彩ジャスミン』で開催された食事会で、萌香という女性に出会った。

家が近いこともあり何度も通っている店だが、相変わらずここのよだれ鶏は辛さのバランスが絶妙で、何皿でも食べたくなる。




「私、ここのよだれ鶏が大好物で。舌がピリッとするこの感覚、クセになるんですよね。」

隣に座っていた萌香の発言に、思わず笑ってしまった。全く同じことを考えていたから。

明るくて気さくで笑顔が可愛い萌香と、とりあえずLINEを交換した。すると翌日、彼女の方からLINEが入っていた。




断る理由はない。もちろん!と簡単な返信を送ると、週末ランがより一層楽しみになってきた。

彩乃との会話は一方的にこちらの提案で終わっていたが、萌香はきちんと受け止め、そして投げ返してくれる。

あまりにも我が強いのは勘弁してほしいが、適度に強気で積極的な子は大歓迎だ。

そんな時、彩乃からLINEが来た。




彩乃から来た、初めて質問形のLINEだった。しかしもう少し、タイミングが早ければよかったのに...

最初のテンションからはトーンダウンしているので、何と返信すべきか悩んだが、とりあえず失礼のない文章を考える。




はっきりと断るのは、時に面倒である。

気も使うし、二度と会わないと分かっている相手ならば、もしかしたら返信すらしないかもしれない。しかし彩乃の場合、悪い子でもないし、かと言って今は二人で食事に行くほどでもない。

だから、彩乃にこう送った。具体的には提示せず、何となくぼかした返信を。




狭い東京で、またどのように再会するかも分からない上、どこで誰が繋がっているかも分からない。

だから僕の評判が落ちずに、且つ傷つけない、やんわりとした断り文句。

それが、「また今度」なのかもしれない。

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LINEの答えあわせ【Q】:これのどこかがいけないの?一見、何も悪くない文面なのに

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