MF武富孝介の1点目は強烈なミドル

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[9.23 J1第27節 柏4-1FC東京 柏]

 この日、27歳の誕生日を迎えた男が、「そろそろくるかなと思っていた」バースデー弾でサポーターの期待に応えた。

 5回スコアが動いた試合で、最初の得点は柏レイソルの背番号「8」だった。前半28分、敵陣で相手のパスがズレたところを見逃さずMFキム・ボギョンがカットすると、ペナルティーエリアすぐ外の位置でMF武富孝介にボールがわたる。「周りから呼ばれたりしてパスをしようか迷ったんですけど、シュートエリアだったので」と左足を振り抜くと、ボールはゴール左隅へと吸い込まれた。

 1点を加えた後半22分、再び武富がゴールを陥れる。右サイドでのパス交換からFWクリスティアーノが武富にパスを入れると、伊東とのワンツーでMF高萩洋次郎を置き去りにするとニアサイドを狙いすます。「チーム全体で、あの攻撃がよかった」とチームメイトに感謝した。

 下平隆宏監督はリーグ戦のために20日の天皇杯4回戦・G大阪戦では武富をベンチスタートとして温存していたと言う。そして迎えたFC東京戦。「スタメンを伝えた後に誕生日だということを知って(笑)、これで発奮してくれればと思っていたところで2発取ってくれて、非常によかったと思っています」。指揮官の采配がズバリ的中した形になった。

 連戦を戦う柏は、G大阪戦から中2日となる。「中2日ですけど、そんな中でみんなハードに、しっかりプレッシャーをかけられた」と武富は振り返る。実際、武富の1点目は敵陣でボールを奪ってショートカウンターの形からの得点となった。武富はクリスティアーノとともに最前線からプレッシャーをかけ続け、「前線の選手が前からいってくれたのでやりやすかった」と最終ラインのDF中谷進之介も守備が安定していた要因を語っていた。

 今季の得点を「9」に延ばした武富は、J1での自己最多得点を更新。今季から背番号を「8」へと変更したことで、今季の目標に「8得点」を設定していたがそれをクリアした。「目標って立ててみるもんだな」。この日のヒーローは笑みをこぼした。

(取材・文 奥山典幸)


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