しなやかに踊る77歳のバレリーナ(画像は『FOX 4 News 2017年9月11日付「Hometown Hero: Madame Suzelle Poole」』のスクリーンショット)

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年を重ねてもリタイアせず、エネルギッシュに人生を過ごしている人たちが存在する。このほどイギリス出身でアメリカにて暮らしている77歳ベテランバレリーナのニュースを『FOX 4 News』『Fox 5 NY』などが伝えた。

米テキサス州ダラスに50年以上住んでいるスゼル・プールさんは、プロのバレリーナとして70年のキャリアを持つ。77歳になった今でも一日2時間の練習を欠かすことなく、その踊りを観客の前で披露しているのだ。

ロンドン生まれのスゼルさんが、初めてステージに立ったのは7歳の時だった。バレエの腕をめきめきと上げたスゼルさんは、11歳になる頃にはカナダ公演の舞台に立ち、以降は世界各地の舞台で踊り続けてきた。うち10年間はヒューストン・バレエ団でソロのバレリーナとしても活躍した。

現在はダラスのロイヤル・バレエ・ダンスアカデミーで、ダンス教師や振付師として3歳〜63歳の生徒たちを指導している。また6週間に1度は無料で地元の学校やアルツハイマー患者のデイケア施設を訪れ、いまだ衰えぬしなやかで美しい動きのバレエを披露しているそうだ。

人は加齢とともに筋力の衰えや関節が痛んだりしがちだが、スゼルさんの細いながらも鍛え上げられた身体には観客も驚きを隠せない。

「踊っても身体に痛みはほとんど感じないんですよ。私のバレエを見て下さる人の多くは私よりもずっと若い方たちなの。それでも休んでしまうと身体が鈍ってしまうでしょう。健康でいるにはエクササイズをするようにとみなさんに話しています。」

スゼルさんの生きる活力となっているのはエクササイズだけではない。バレエという「好きなことをし続けること」が何より生きる力となっているのだろう。「踊ることが大好きで、バレエを続けられることができてとても恵まれている」と語るスゼルさんのバレエに対する情熱は、これからも多くの人々をインスパイアしていくに違いない。

画像は『FOX 4 News 2017年9月11日付「Hometown Hero: Madame Suzelle Poole」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)