モウリーニョ(左)とグアルディオラ(右)のマンチェスター2強の指揮官は、公の場でリーグカップの意義にクエスチョンを投げかけた。 (C) Getty Images

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 マンチェスター・ユナイテッドの指揮官ジョゼ・モウリーニョは、2部のバートンを4-1で下して4回戦進出を決めた、リーグカップの存在価値に疑問符をつけるコメントを残した。その意見にマンチェスター・シティの指揮官も同調している。
 
 モウリーニョは英国メディア『BBC』で、公式戦である以上勝利を目指すとしつつ、「この大会がなくてもイングランドのサッカーは生き残るか、あるいはより良くなるかと聞かれたら、おそらく答えはイエスだろう。欧州の大会でよりフレッシュでいられるはずだ」と、リーグカップへの不満を伺わせた。
 
 プレミアリーグやチャンピオンズ・リーグなど過密日程の中でやり繰りを迫られるビッグクラブの指揮官たちは、モウリーニョと同じ考えなのかもしれない。ジョゼップ・グアルディオラも現地時間9月22日、「勝つことができれば良い賞ではあるが、体力の消耗になる」と、リーグカップの意義に疑問を投げかけた。
 
「監督たちにとっては、かなりの体力を削られる。以前から分かっていることだから、不満というわけじゃない。戦わなければいけないなら、戦わなければいけない。だが、このタイトルは、優勝しても人々にあまりその功績を称えられる大会じゃないんだ」
 
 一方で、リーグカップを重要視する声もある。ミドルスブラ時代にリーグカップ(2004年)を制した経験を持つ元イングランド代表のダニー・ミルズは、「トップクラブでは若手の道が塞がれており、この大会はチャンスになる」と、出場機会が限られる選手には貴重な実戦の場だと主張している。
 
 また、英紙『テレグラフ』によると、ストークの指揮官であるマーク・ヒューズも、「(ビッグクラブは)チャンピオンズ・リーグやプレミアリーグを優先する。だからリーグカップを邪魔だと思うだろうね。でも、我々は違う」と、ビッグクラブ以外には大事な舞台であるとを語った。
 
「彼(モウリーニョ)がそう言った理由は分かる。だが、それ以外の我々なような中堅クラブにとっては、トロフィーを勝ち取るチャンスなんだ。それはとても重要なことだよ」
 
 FAカップもあるハードスケジュールの中で、負傷やコンディション調整も配慮しなければならないビッグクラブたちと、ジャイアントキリングも少なくない大会を限られた栄光を手にする好機と捉える中小クラブ。双方の主張も理解できるだけに、この難題の答を見出すのは至難。是非を問う論争はしばらく続きそうだ。