手紙を読み上げる西田敏行

 Hey!Say!JUMPの山田涼介が23日、都内でおこなわれた映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の公開初日舞台挨拶に出席。サプライズで西田敏行から「あなたは俳優として堂々とスクリーンに存在している」という文が含まれた手紙が読み上げられると、山田は「常に精進して、西田さんとご一緒できる様に頑張りたい」と言葉を詰まらせ、気持ちを新たにした。

 この映画は、東野圭吾原作の小説を映画化したもの。今は空き家であるはずのナミヤ雑貨店を舞台に、32年前の手紙が繋ぐ一夜の奇跡を描くストーリー。主演を務めるのは山田で、主題歌には山下達郎の「REBORN」が採用されている。舞台挨拶には山田と、俳優の西田敏行、村上虹郎、寛一郎、成海璃子、門脇麦と廣木隆一監督が登壇した。

 イベント後半では、西田から山田へ手紙が渡されるサプライズも。「あなたは俳優として堂々とスクリーンに存在している」という文が含まれた手紙が読み上げられると、会場からも大きな拍手が沸いた。これに対し山田は言葉に詰まった様子で「びっくりしました。何でこんなにわかるんだろうな、と。同じシーンがなくて、そんなに話した事がないのに心を読まれている様な内容だったので、ぐっと来てしまいました。常に精進して、西田さんとご一緒できる様に頑張りたいと思います」と述べた。

 以下は、手紙の内容。

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前略、山田涼介君。まずはこうして『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の公開初日を迎える事が出来て心から嬉しく思います。今回ナミヤのおじさんの様に今の気持ちを手紙に書かせて頂きました。

私が初めて山田君を知ったのはテレビのバラエティ番組。とてもキラキラした青年だなと強く印象に残ったのを記憶しています。その後、グループ活動が多くなるのと比例する様に、映画やドラマなどお芝居の仕事で活躍するのも拝見してきました。アイドルとして歌や踊りを沢山のファンの方に届ける自分、俳優として役を演じる自分。

私はこれまで『アイドルである自分、俳優である自分』に悩んだ事があるのではないかと思っていました。周りから色眼鏡で見られる事もあっただろうし。決して弱みを他人に見せない人柄の山田君がそれを自分の中だけで消化する事もあっただろうと想像します。

でも、この作品を通して現場での佇まい、ちゃんと役に入り込んでいるし、仮にセリフがなくても表情でしっかりと語っている。山田君、あなたは俳優として堂々とスクリーンに存在しています。私は1967年にデビューして今年で50年を迎えました。この映画と同じ様に昭和の中頃から今日まで長い時を経て、今ここに立っています。

ですが、年齢や芸歴など関係なく、同じ俳優として同じ土俵に立っていると思っています。今後あなたがもっともっと俳優として大きくなる事を心から願っています。私も負けないように頑張らなければいけません。

この先、壁や障害にぶち当たり、葛藤があったり、人から色んな事を言われる事があると思います。でもこれまでと同じように決して心折れる事なく、前を見ていてください。大丈夫、あなたの未来は明るい。私はそう確信しています。また共演出来る事を心から願っています。ありがとう。

西田敏行

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 最後に西田が「この作品が人生の大きなエポックになったら良いなと思います」、山田が「この作品が持ってるパワーは物凄いと思いますし、そう感じていただけたんじゃないかなと思います。沢山の方にこの映画を勧めて頂いて、盛り上げて頂ければと思います」とそれぞれメッセージを送った。【取材・撮影=小池直也】