向かうところ敵無し! 福山雅治の新曲はどこまでヒットするのか?【Chart insight of insight】

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 今週のHot100では、福山雅治の2年ぶりとなるシングル「聖域」が圧倒的な強さで首位を獲得した(【表1】)。松本清張原作のサスペンスドラマ『黒革の手帖』の主題歌になっており、その内容にリンクしたどこか猥雑な雰囲気を持った楽曲に仕上がっている。

 チャートを分析してみると、セールス・ポイントが圧倒的なのは納得ではあるが(紫のグラフ)、やはりラジオのオンエア回数が4位まで上昇しているところがポイントだ(緑のグラフ)。これは、長年レギュラー番組を含めてラジオ・フレンドリーなプロモーションを行ってきたからであり、彼の音楽がしっかりと浸透していることの裏付けにもなっている。また、ツイッターでのつぶやき数が先週が4位、今週が15位と比較的高いのは(水色のグラフ)、発売日にツイッターやインスタグラムと連動した同時試聴会という企画を行った影響も大きいだろう。今作はそういったSNSによるプロモーションもじわじわと効いている印象が強い。

 前作のシングル「I am a HERO」のチャートと比較してみても、そのあたりは感じられるだろう(【表2】)。この曲もドラマ主題歌だったという点では共通しており、比較するには格好の対象だろう。この時、ラジオのオンエア回数に関しては安定した数を稼いでいるが(緑のグラフ)、ツイッターのつぶやき数は最高位でも17位とそれほど高くはない(【表2】)。ここが新曲との大きな違いといえるかもしれない。

 では、この後、「聖域」はどこまでヒットするのだろうか。すでにドラマは終了しているため、タイアップ曲としての盛り上がりは難しいだろう。前作の実績でいえば、まずどこまでラジオのオンエア回数を稼げるか、そしてSNSでの盛り上がりをどこまで持続できるのかがポイントだ。その上で、楽曲が独り歩きすれば、さらなるセールスに繋がる可能性もある。まずは次週のポイントに期待しながら、次の展開を見守りたいと思う。