廣田彩花、福島由紀【写真:平野貴也】

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ヨネックスOP準々決勝…高橋・松友組は田中・米元組撃破、福島・廣田組は逆転勝利

 バドミントン女子ダブルスにおける日本勢の強さは、特筆モノだ。国際大会BWFスーパーシリーズ第8戦「ダイハツヨネックスジャパンオープン2017」は22日に各種目の準々決勝を行い、4強が出揃った。女子ダブルスは、4強に日本勢3組が進出。準決勝では、リオデジャネイロ五輪の金メダリストで今夏の世界選手権で銅メダルを獲得した高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)と、世界選手権で銀メダルを獲得した福島由紀、廣田彩花組(再春館製薬所)が対戦する。もう一方のブロックで、福万尚子、輿猶くるみ組(ヨネックス)が韓国ペアに勝てば、決勝戦も日本勢対決となる。

 福島、廣田組は、準々決勝で世界ランク4位のチャン・イェナ、イ・ソヒ組(韓国)に逆転勝利を収めた。第1ゲームを18-21で取られた後、第2ゲームも9-16とリードされる苦しい展開に追い込まれたが、じわじわと逆襲。相手のサービスフォルトにも助けられて22-20でデュースをものにすると、ファイナルゲームは21-18で相手を振り切り、白星を手にした。廣田は「自分たちのミスで相手に点をあげてしまっていた。2ゲーム目は、シャトルを飛ばしやすいコートだったので、もっと積極的に攻める形を作れれば良かった」と試合を振り返った。

 21日に発表された最新の世界ランキングで、日本勢は4組が10位以内をキープした。高橋、松友組が1位、福島、廣田組が5位、そして田中志穂、米元小春組(北都銀行)が8位、福万、輿猶組が9位。今大会の準々決勝でも日本勢対決が2試合行われ、高橋、松友組が田中、米元組を、福万、輿猶組が同43位の新玉美郷、渡邉あかね組(NTT東日本)をそれぞれ下した。国内開催のホームゲームという利はあるが、それでも世界最高峰のスーパーシリーズ(SS)で8強に5組は驚異的だ。

追う「フクヒロ」、追われる「タカマツ」 女子ダブルス最高峰の一戦を制すのは…

 先頭を走る存在の「タカマツ」ペアを追う意識が、日本代表勢の底上げを生んでいる。特に、福島、廣田はSS第1戦の全英オープン準々決勝と、SS初優勝を果たした第3戦マレーシアオープンの準決勝で「タカマツ」ペアに2連勝中。取って代わろうとする勢いがある。

 福島が「世界ランク1位で五輪でも金メダルを獲っていて、本当に凄いと思う。でも、超えないといけないという気持ちもあるし、ライバルとして意識している」と話せば、廣田も「日本でも世界でもトップを走るペア。でも、負けたくない気持ちは、常に持っている」と高橋、松友組に敬意を示しながらも、対抗心を露わにした。

 リオ五輪で頂点に立った後の高橋、松友組は、プレー内容の追及に目を向けることで、モチベーションの維持を図っているが、高橋は「試合をやり続けることの大変さがある」と達成感を味わった後で勝利への意欲を何度も引き起こす難しさを明かしている。精神面では、向かって行く気持ちが強い福島、廣田が優位だろう。2連敗中の高橋、松友が意地を見せるのか、福島、廣田が彼女たちを上回る成績を挙げるのか、注目だ。

 ただ、廣田は保木卓朗(トナミ運輸)とペアを組む混合ダブルスでも準決勝に進んでおり、翌23日は2種目で準決勝に臨むため、疲労との戦いも強いられる。国内で実現した世界選手権の「銀・銅対決」を制するのは、果たしてどちらか。