あのミュージシャンのギターもある!「ロックの殿堂ミュージアム」が日本にやってきた!

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世界4大音楽賞のひとつ“Rock and Roll HALL OF FAME(ロックの殿堂)”。いくつかあるロックの殿堂財団の役割のひとつが、ロックンロールの進化・発展・継続に大きな影響を与えた人々の貢献を表彰し殿堂入りさせること。

そのミュージアムは米国オハイオ州クリーブランドにあり、音楽界において大きな影響や功績を残したミュージシャン、プロデューサーなどにまつわる楽器、衣装、愛用品を展示保存しています。そのミュージアムがアメリカ以外では初となる常設展開として東京・有楽町に「ロックの殿堂ジャパンミュージアム(ROCK & ROLL HALL OF FAME JAPAN)」として9月23日にオープンします。

オープンにあたり、キュレーションを担当したプロデューサーで音楽評論家の立川直樹さんは会見で

「いまロックはクラシックの領域に入っていると思う。日本だとその歴史が忘れられている。テンプテーションズの衣装やローリングストーンズのギターなど、本物を日本の人に見てもらえる。ジョン・レノンなどを撮っているボブ・グルーエンというカメラマンが『ロックンロールは20世紀の最大のカルチャーだ』と発言しています。僕もそう思っていて、本物を若い人に伝えていきたい」

とコメント。

▲写真右が立川氏。真ん中はアメリカから来日した本家のPRESIDENT &CEOのグレッグ・ハリス氏

そんな「ロックの殿堂ジャパンミュージアム」の数ある展示物のなかから、ポイントをピックアップしてご紹介します。

■年代別の受賞者を当時のポスターとともに振り返る「ポップアップエキシビジョン」

会場内は大きく分けると3つのコンテンツが用意されています。まずひとつが、これまでのロックの殿堂入りを果たした受賞者のリストと、その当時のポスター画像を飾った「ポップアップエキシビジョン」。

過去32年分の授賞式のポスターが年代順に並べられています。その横には殿堂入りしたアーティストと日本とのつながりを示す当時の朝日新聞や朝日グラフに掲載された初来日記事や写真が並ぶ。なかには入管法違反で逮捕されたことを報じる記事もあるというなんともロックンロールな内容も。

 

■出演者が豪華すぎて商品化不可能な伝説の映像の数々を見る「シアター」

殿堂入りアーティストの授賞式では受賞ライブが行われるのですが、受賞者が既に亡くなっていたり、出席できないメンバーがいる場合は代わりのアーティストが参加。バンドが解散していたり、メンバーチェンジしていても、その特別な一夜のために再結成ライブが行われます。そのステージは、例えばボブ・ディランが「ライク・ア・ローリングストーン」をローリング・ストーンズのミック・ジャガーをコーラスに従えて歌うなんていう奇跡の場面ばかり。

いまから遡って映像を商用利用するには、クリアしなくてはならない著作権・肖像権が大変なことになるため、ロックの殿堂外での利用が困難なコンテンツです。会場では週替わりで1986年、1988年、1989年、1990年のライブ映像を上映しています。

■ロックの歴史の息遣いを感じる衣装やギターが58点

今回の展示の最大の見どころが、楽器や衣装の展示ブース。写真では見たことがあっても、やはり間近で見るとアーティストたちの偉大さを感じずにはいられません。

ブースはROCK、FOLK、PUNK、SOUL、Non Inducteesの5つに分類。会場に入ってすぐ右に出迎えるのはマイケル・ジャクソンが兄弟たちと結成したジャクソン5時代の衣装。1972年頃のもので、揃いのジャンプスーツのデザインがそれぞれ少しずつ違うのがポイント。中央がマイケル・ジャクソンが着用していたものです。

その隣には、アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトが着用した2つのケープを展示。いずれにもホロスコープの記号が用いられています。

その2つの展示の向かい側に立てられたケースのなかには、マドンナが1993年のガーリーショー・ワールドツアーで「ライク・ア・ヴァージン」をパフォーマンスする際に着用したタキシードをベースにした衣装が。

ロックといえばはずせないのがギターやベースなどの楽器。やはりギターがもっとも多く、ロジャー・グローバー(ディープ・パープル)、エリック・クラプトン、サミー・ヘイガー(ヴァン・ヘイレン)、デボラ・ハリー(ブロンディ)、デビッド・バーン(トーキングヘッズ)などのゆかりのものが14本並ぶ。

▲ロジャー・グローバーのギター

▲エリック・クラプトンのギター

▲デボラ・ハリーのギター

シンガーソングライターでベーシストのスティングは2003年にポリスのメンバーとして殿堂入り。シンクロニシティ・ツアーで使用したスペクター・ベースとケース、ミュージックビデオ「シンクロニシティ供廚巴緲僂靴討い覦畫を見ることができます。

▲スティングのベース

少し異色なところでは、ディープ・パープルのイアン・ギランのHohnnerのマリン・バンド・ハーモニカ。

▲イアン・ギランのマリン・バンド・ハーモニカ

こちらはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマー、チャド・スミスがワン・ホット・ミニット・ツアーで使用したドラムヘッド。

▲チャド・スミスのドラムヘッド

レッド・ホット・チリ・ペッパーズからは、ジョン・フルシエンテによるアルバム「バイ・ザ・ウェイ」のレコーディング時のメモも展示されています。

▲ジョン・フルシエンテのメモ

こちらは、ビヨンセがデスティニーズ・チャイルドのメンバー時代のミュージック・ビデオで着用した衣装。右が「ビルズ・ビルズ・ビルズ」、左が「インディペンデント・ウーマン・パート1」の時のもの。

▲ビヨンセの衣装

うれしいことに、衣装やギターの展示スペースではフラッシュを使わなければ撮影はOK。

 

■休憩スペースにはギブソンのギターがありえない形に!

会場内にはカフェを併設した休憩スペースがあるのですが、そこの中央と壁には愛用するアーティストも多いギブソン社のギターやアンプがアーティスティックなオブジェとして展示されています。

今後、現地のミュージアムグッズや日本オリジナルのものなど、グッズも充実していく予定だそうです。

ロックの殿堂ジャパンミュージアム(ROCK & ROLL HALL OF FAME JAPAN)
期間:2017年9月23日(土)より
会場:有楽町インフォス
住所:東京都千代田区丸の内 3-8-3
料金:前売 大人1800 円、学生1300 円/当日窓口 大人2200 円、学生1600円
※価格は全て消費税込み
※小学生以下は保護者同伴に限り入場無料

<楽器・ステージ衣装・愛用品等、展示品提供アーティスト>
エルヴィス・プレスリー、マドンナ、ジャクソン5、ポリス、ディープ・パープル、シカゴ、ザ・フー、ヴァン・ヘイレン、ロッド・スチュワート、ジャーニー、ハート、ママス&パパス、ビーチ・ボーイズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ、アース・ウィンド&ファイアー、テンプテーションズ、バングルス、デスティニーズ・チャイルド、ブリトニー・スピアーズ、ボビー・ブラウン、エミネム、デフ・レパード、など(順不同)
主催/運営:ロックの殿堂ジャパン製作委員会

>> ロックの殿堂ジャパンミュージアム

 

(取材・文/北本祐子)