日本株相場はさえない状況が続いているが、海外に目を向ければ、好調な経済に支えられて株式相場が上昇している国・地域は数多くある。今月も外国株投資に関するホットな話題を盛りだくさんにお届けします!

米国株は横ばい。国有企業の民営化でブラジル株が上伸

8月の外国株相場は、米国株が北朝鮮によるミサイル実験やトランプ政権による政治的混乱で伸び悩む一方、ブラジル株は大幅上伸するなど、まちまちの展開となった。

米国のNYダウは、8月の騰落率が0・3%とほぼ横ばい。7月末から8月7日にかけては9営業日連続で終値ベースの最高値を更新し、8月2日には史上初の2万2000ドル台をつけた。

しかし、トランプ大統領が8日、核開発やミサイル実験を繰り返す北朝鮮に対し「世界が目にしたようなことのない炎と怒りに直面することになる」と警告。これを受けて北朝鮮が米軍基地のあるグアム島周辺にミサイルを発射すると脅しをかけたことなどから、地政学リスクを警戒する売りが強まり、NYダウは2万1000ドル台に押し戻された。閣僚やブレーンが相次いで辞任するなど、トランプ政権の混迷が続いていることも米国株の動きを鈍らせた。

一方、中国株は、秋に予定される中国共産党大会に向けて経済が勢いを増すとの期待から続伸。中国本土株の主要インデックスである上海総合指数は8月に2・7%、香港のハンセン指数は2・4%と、上昇した。月間のハンセン指数の上昇は8カ月連続。

東南アジアでは、ベトナム株の主要インデックスであるVN指数が8月初めに9年ぶりの高値を更新。タイでは8月 28 日、インラック前首相が職務怠慢の罪に問われた裁判の判決を前に逃亡したことが政治的緊張を緩和すると予想され、SET指数が翌 29 日にかけて大幅上伸した。

ブラジル株は、収賄容疑が持ち上がったテメル大統領への裁判が行なわれない公算が強まり、同大統領が進める国営企業の民営化がブラジル経済にプラスに作用するとの見通しが強まったことから上昇。ボベスパ指数は8月 22 日に節目の7万ポイントを超えた。