たった1通のLINE。

その巧拙が恋愛の勝敗を決めかねないが、恋愛マニュアル情報は巷に数多くあれど、LINEの正解を教えてくれるコンテンツはほぼ見当たらない。

男女でLINEに対する捉え方は、全く異なるようだ。

あなたが送るそのLINE、気づかぬうちに間違えていないだろうか。




「あれ?彩乃ちゃん...だよね?」

サトシさんとの出会いは、偶然だった。

2年ほど前に知り合いのお誕生日会で一緒になったけれど、その時は連絡先も交換できぬまま終わった。

しかし2017年のこの秋、婚活真っ最中の私に、神様が微笑んでくれたのだろうか?友人が開催した食事会で、再会を果たすことになったのだ。

「サトシさん!ご無沙汰ですね。」

前回会った時から、この人ステキかも、という感覚はあった。でもたしか、サトシさんには当時彼女がいたはず。

-食事会に来てるってことは、もう別れたのかな...

そんな淡い期待を抱きながらも、サトシさんと近況報告をしあう。今回こそはLINEを交換したい。

連絡先がわからないままでは、後にも先にも進めないから。だから会話の中に、さりげなく“誘ってほしい”アピールをしてみた。

「最近、ジムに通い始めたんですけど、実際に何をしていいのかわからなくて。」

曖昧な記憶を辿りながら会話を進めてみる。たしか、サトシさんはジムに通っており、「上腕二頭筋を鍛えるのにハマっている」という話をしていた。

「そんな細いのに、ジムに通いだしたの?いいねー。どこ鍛えたいの?」

「ウエストを絞りたいんです。どうやったらいいですか?」

饒舌に話すサトシさんの横顔を盗み見ながら、解散までにLINEの交換できるかな、なんてことばかり考えていた。

そして帰り際、サトシさんから待望の一言が飛び出した。

「彩乃ちゃん、LINE交換しようよ。」

ここで私は考えた。

もしサトシさんの方から連絡が来たら、これは先に進めるサインだと捉えよう、と。


向こうから連絡が来た=進展の期待アリってこと?


Q1:向こうから連絡が来た=興味あり、と捉えていいですか?


翌日、ソワソワしながら会社へ向かう。連絡が来るかどうか、朝から自分の中で賭けていたから。

連絡が来れば、少しは脈ありだと思う。でも連絡が来なければ、ご縁はなかったということ。

朝から携帯をチェックしていたが、肝心のサトシさんからはお昼を過ぎても連絡が来ない。

夕方になり、もう諦めかけていた頃、待ちわびていた一通のLINEが私の携帯に届いた。




サトシさんからだった。

これは、かなりの脈アリだ。何と送れば良いのか熟考したいけれど、既読してから時間を空けすぎるのもどうかと思われる。

取り急ぎ、当たり障りのない返信を送った。




緊張しながら、サトシさんからの返信を待つ。

送った文面は変じゃなかったか、絵文字が多すぎたか、など色んなことが気になってくる。

そもそも、今は仕事中なんだから「お仕事頑張ってください!」なんて当たり前過ぎたかな...

なんで、LINEやメールは、一度送信したものを消せないのだろうか。相手が既読になるまで、何度でも書き直せたらいいのに。

そんなことを考えている内に、またLINEの通知が入る。サトシさんから、想像以上に早い返信が来た。

そしてここから、LINEのやり取りはテンポ良く続いた。




昨今のフィットネスブームに乗っかってよかった...改めて、そう感じた。

持つべきものは友...だけでなく、“男性と会話が弾む趣味”である。

-今度、一緒に走ろうよ。

サトシさんにこう言われたら、もちろん走るに決まっている。日焼けは嫌だけれど、軽いウォーキングなら一緒にできるだろう。想像するだけでも楽しかった。

そしてここからしばらく、サトシさんとのLINEは不定期ながらも続いていた。すぐ途絶えるかと思っていたから、これは予想外の嬉しい展開だった。

しかし、ふと考える。どうやったら、二人での食事に持ち込めるかな?と。


食事に行きたい時。「また今度誘うね」と言われたらどうする?


Q2:「また今度誘うね」。その“また”っていつですか?


再会してから2週間くらい経っても、しばらくLINEは続いていた。これといった進展はないけれど、ただLINEできるだけで嬉しかった。

しかしそろそろ次の段階に進みたい。そこで並木橋近くにあり、コスパが良いので女子会には重宝している『ミニヨン』にて、女友達・麻耶に現状の相談をしてみた。




「サトシさん、LINEのやり取りは続いているんだけど、中々デートには誘ってきてくれなくて...」

どれ見せて、と言いながら、食べる手を止め、麻耶が私とサトシさんのLINEのやり取りを見るために携帯を覗き込む。

「これ、いけるでしょ!サトシさんだって暇じゃないと思うし、彩乃に多少なりとも気はないとこんなにLINE送ってこなくない?」

「そうかなぁ...」

そうは言いながらも、私も同じように感じていた。好きでもない女性に、LINEはしてこないだろう。

それに再会した時、向こうから連絡先を聞いてきたし、向こうから連絡が来た。

どうでも良い女性にそんなことはしないはずだ。麻耶の言葉を噛み締めるように、私は大きく頷いた。

「そうだよね、そしたら私の方から、少しプッシュしてみようかな〜。」

「いいじゃん。彩乃なら大丈夫だよ。頑張って!」

この日は、帰り道に一人でワインを買って帰った。なんとなく、気分が良かったから。

秋風が吹く夜道を歩いていると、東京の街を急に愛おしく感じ、更に酔いが回ってきた気がした。



翌日の夕方。思い切って自分から誘ってみることを決意した私は、スマートフォンと対峙していた。

朝はテンションが低いだろうし、夜は食事中だったら申し訳ない。昼休みの時間を狙っても良かったけれど、黄昏時の方が、良い返事をもらえる気がした。

18:20。これくらいが、ベストな時間だろう。何度か考えた文面をもう一度見直し、送信ボタンをエイっと押す。




文面は、極力シンプルで単純明快に。

断られたらどうしようと思っていたが、その不安とは裏腹に良い返事がきた。




返信を見て、今度は嬉しさで胸が高鳴る。やった、これでデート決定だ。

デートは今週末かな?それならば、今日から夕飯はサラダにして少しダイエットしないと。ネイルのお直しにも行きたい。




今週土曜はダメなのか。でも仕方ない、突然だし、忙しいサトシさんのこと。そりゃ、もう週末の予定くらい埋まっているだろう。

とは言いながら、未練がましい自分もいる。携帯を見つめていると、もう一通、サトシさんからLINEが来た。




自分でも、顔がパァッと明るくなるのを感じた。断ったあとすぐに「また今度」と言っているのは、彼も残念がっている証拠だ。



しかしここから、サトシさんの“また”の誘いは来ていない。

男性が言う“また今度”とは、具体的にいつのことを指すのだろうか?ただの社交辞令なのか、それとも本当に考えているのか。

でも社交辞令ならば、どうしてこまめにLINEをくれていたのだろうか?そもそも、気がないならここまでLINEはしないはず。

彼の掴めない行動に、心の中がかき乱されていた。

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LINEの答えあわせ【A】:このLINEのやり取りで、男性の気持ちが動いた理由

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