上質な店があまたある東京だからこそ、とっておきの日の一軒を決めるのは至難の業。

大切な人とのハレの日が控える貴方に、丸の内の名店を紹介したい。




最高峰のホスピタリティとシェフの技を堪能
『ザ・レストラン by アマン』

ホテルのレストランを選ぶ理由は、味はもちろんのこと、その空間美やホスピタリティも同時に感じられるから。レストランへのアプローチひとつとっても、普通のレストランにはない驚きと感動がある。それが、日本屈指のホテルであればなおさらだ。

『アマン東京』は、世界のアマンの中でも、初の都市型ホテルとして、2014年にオープン。いまや東京の顔として、国内外から多くのゲストを迎えている。

初めて訪れる人は、まず約30mの吹き抜けと日本庭園をイメージした「ガーデンラウンジ」に息を呑むだろう。縁側や池、日本家屋を想起させながらも、限りなくモダンで開放的。また、1,200本のワインを収容するワインセラーは圧巻だ。

押さえるべきは夜景が楽しめる窓際の席。33階からの高層ビル群が織りなす夜景の迫力はもちろんのこと、晴れた昼には、外苑の緑や高層ビル群、その後ろには富士山や箱根の山々が一望できる。



「ラビオリ コロラーティ バジリコとリコッタ 車海老とロマネスコ」(¥3,300/サ別/¥19,000のコースにも入る)。

料理長はヴェネチアの五ツ星高級ホテルで総料理長まで務めた平木正和氏。北イタリアのヴェネト料理を中心に、オーセンティックなイタリア料理を得意とする。国際映画祭などで、世界中からVIPが集まる名門ホテルであり、真のセレブリティたちを相手にしてきた日本人である。

「17年間、イタリアで過ごし、料理と向き合ってきました。なので、日本に帰ってきても、自分というフィルターを通せば、すべてイタリアの味に昇華されると思っています。イタリアで培ってきた確固たる味覚と、日本人ならではの繊細さを料理では表現したいですね」。

平木シェフがそう語るように、料理はイタリアをベースにしながらも、実に緻密。



「本鮪のサオール ボッタルガとサリコルニア ビーツ オシェトラキャビア添え」(¥3,400/サ別/¥16,000のコースにも入る)。クロアチア産の本マグロはオリーブオイルと塩のみでシンプルに。

例えば、本マグロの背トロを使った一皿では、ヴェネチアの伝統料理であるサオール(玉ねぎの南蛮漬け)で仕上げ、海の近くで育つシーアスパラガスやキャビア、からすみで塩分を加える。最後は両サイドに紙吹雪に似せた三種のビーツを散らし、完成となる。

脂の甘みと南蛮漬けの酸味や塩分が一体となり、新たな味わいが生まれる。こういった一皿がコースだけでなく、アラカルトでのオーダーができるのも、ホテルならでは。大切な人と、大切な瞬間をともに分かち合うに相応しい場所と言えるだろう。

ディナー後は、隣の『ザ・ラウンジ by アマン』に移動し、オリジナルカクテルで乾杯すれば、完璧な一夜となる。空間、料理、おもてなしと、全てを兼ね備えたホテルのレストランだからこそ、とことん非日常に浸れるのだ。





贅沢な個室で独占する、36階からの夜景
『アンティカ オステリア デル ポンテ 東京』

丸の内ビルディングの開業とともに、イタリア三ツ星レストランの東京支店として鳴り物入りで開店したのは『アンティカ オステリア デル ポンテ 東京』。

一流店をして真の一流たらしめる要素はいくつもあるが、この店において、そのひとつは丸ビルの36階というロケーションにある。

東京駅が眼下に広がり、視線を上げれば丸の内のシンボル、ノースとサウスからなるグラントウキョウのツインタワー。その間、スコンと開けた視界の先には、ベイエリアに毎夜のように花火が打ち上がる。そんな眺望がゲストに特別な時間をもたらすのだ。



そんな景色を、ここでは個室で独占できるのだから贅沢極まりない。天井にはベネチアングラスのシャンデリア、イタリアの貴族の館で使われていた暖炉などの豪奢な雰囲気は、プロポーズの場にもうってつけだろう。

「これまでにいろんなプロポーズをお手伝いさせていただきました。スタッフが全力でサポートし、人生の節目をお祝いする。プロポーズだけではなく、私たちは『人生に寄り添えるレストラン』でありたいと思っています」



「ポルチーニ茸、ブルーベリー、ブラータチーズのラザニェッタ パンチェッタのクロカンテを添えて」(¥7, 500)。イタリア本店のスペシャリテとなる一品。

無論、本店譲りの一流店の精神は料理にも通じている。

食材はできる限りイタリア産を使用。その上で、国産食材を使う際は、本店のシェフが来日した際に試作を重ねるという徹底ぷりだ。

本店が築き上げた歴史を大切にし、本物の精神が息づく名店だ。ハレの日を祝うなら、そんな人生に寄り添ってくれるレストランに身を委ねたい。


大切なあの人に「こんなの初めて!」と言わしめる、名フレンチはこの店!



福井県越前市産白イカのファルシー ジャガイモのニョッキと牛蒡のピュレ フォワグラと大黒本しめじと共に レモングラスと新生姜のエムルッション。料理はともにディナーコース¥15,660の一例。
進化を見据えて、全国を巡り、創造される美食
『サンス・エ・サヴール』

『サンス・エ・サヴール』に人は何を求めて通うのか。それは安定でなく、刺激なのだろう。

「海と大地を表現した皿です」と鴨田猛料理長が話すのは、この日に供された前菜。

ぽってり丸みを帯びた白イカの周りに、フォアグラやジャガイモのニョッキ、大黒ホンシメジを整然と。ゴボウは素揚げのほか、ピュレにも使われ、イカを支える土台になっている。

ナイフを入れた瞬間、イカの身から溢れ出すのはカポナータ。ズッキーニ、ピーマン、ゲソの食感が心地良く、斬新だ。



名人ハンター松野さんが仕留めた北海道白糠産仔鹿のロティ。目で、舌で楽しませてくれる。

「素材を活かしながら意外性を盛り込んで、笑顔を作りたいんです」

積極的に全国を巡り、食材と出合っては「この食材に広がりを持たせるには何を合わせたらいいか?」と思いを巡らす。そうして新たなひと皿の数々が創られるのだ。

この日のメインは北海道で名人が仕留めた仔鹿。ソースに合わせたのはタコで「鹿のために北海道に行ったら近くの海で揚がっていて」。柔らかいタコの甘みは仔鹿との相性が抜群だった。



「最初は南仏を表現する気持ちの方が強かったのですが、師匠から『日本ならではの南仏料理を作ればいい』とアドバイスされて」
それから全国行脚に熱を上げるようになった。

「テル・エ・メール(大地と海)」「シュクレ・サレ(甘さと塩気)」という彼らの感性を核としつつも、日本が育む季節の素材を用いている。「地産地消ならぬ国産国消」。目指すは、丸の内で披露する全国食材の見本市だ。

刺激的で新しい一皿を追求するこの店は、是非ともとっておきの日に訪れたい。




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