爆発映画監督マイケル・ベイ

爆発! 車! イイ女! そしてトランスフォーマー!と言えばそうこの人、映画監督マイケル・ベイ!

出典:http://ulaken.exblog.jp/27124572/

『ザ・ロック』を観た中1男子の僕のハートを、カリオストロのルパンさながらに盗んでいったベイのおじさま。でもさすがに次の『アルマゲドン』では空気のない宇宙空間でスペースシャトルが大爆発という中学生でもアレ?と思う演出を繰り出すも画がカッコよければ科学的に正しいかどうかは二の次という独特な倫理観で、賛否両論というか批評家の先生方々からは毎回ボロクソに言われ、時にはファンからもボロクソに叩かれるある意味これ以上ない愛されキャラ。それがマイケル・ベイ監督。

そう、なんやかんや僕らはベイ監督を愛している! しかし監督言わせてください……

トランスフォーマーはもうお腹いっぱい!

何言ってんだ馬鹿野郎もっと食えるぞ!という方もいらっしゃると思いますがスミマセン、ぶっちゃけ僕もうキツイんです(涙目)。エロい女優、変形するロボット、かっちょ良い画作り、大好きです。もちろん好きです。しかしながら、滑りまくるギャグ、結局何がどうだったのかイマイチ思い出せないストーリー、いるのソレ?という展開、正直もうトランスフォーマー(以下TF)お腹いっぱいなんです。監督お願い。何か、何か違うのちょうだい……と、探してみたら

あるじゃないですか、しかも2本も! なんだよベイの旦那! TFやりながらしっかり撮ってんじゃないですか! ん? でも、アレ? この2本、日本では劇場未公開……ビデオスルーのみ……何でじゃ!というわけで観てみました。

マイケル・ベイ劇場未公開作品:その1

『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』

史上最低の一攫千金。このド直球なサブタイトルが全てを物語っている。本当に最低。そら劇場公開されないわってくらいサイテーな一攫千金物語。

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【あらすじ】マーク・ウォールバーグ扮する筋トレが生きがいの脳筋ジムトレーナーが、自己啓発セミナーに行った結果ビッグでリッチになるべく同じく脳筋な2人とチームを組み、金持ちを誘拐して資産を奪おうとするという嘘でしょ?と言いたくなるような本当のお話。

なんとビックリ! この映画マイケル・ベイ作品なのに全然爆発しない! 車が1台多少炎上する程度。派手なカーチェイスや銃撃戦、モチロン車がロボットに変形することもない。そりゃ実話が基になってんだから当たり前。しかしこの映画、別のものが爆発するのです。

火薬を封印したベイ作品は悪趣味が爆発する!

「悪趣味」。この映画を観ているあいだに浮かんできた言葉。そして思い知ったのはこれまでベイ作品と聞いてまず連想していたド派手な爆発やカーチェイスは、この監督の悪趣味をイイ感じに中和してくれていたのだということ。ベイ作品において爆発やカーチェイスと共に監督が毎回入れてくるいくつかの要素、

・オスがメスに腰を振るショット(動物だったり人間だったり)
・いろんな意味で下品な大人
・妙にグロい死に方

ド派手なシーンに目が行きがちだったので忘れていました。ベイ監督すげー悪趣味なのです。この映画はその悪趣味要素だけをパッチワークのようにつなぎ合わせたような……濃縮還元される前の原液をジョッキで飲まされたような……そんな印象……一緒に観ていたうちのカミさんはあまりの濃さに途中でギブしました。

しかしいくら悪趣味と言われようと何も問題ない。だって実話なんだから。悪趣味な監督がそれを存分に活かせる悪趣味な題材を手にしたのです。これはもう最強です。逆にこの手の実話ジャンルで他の映画を作って欲しい。ビデオスルーにならないレベルで。

マイケル・ベイ劇場未公開作品:その2

『13時間 ベンガジの秘密の兵士』

これまたド直球なサブタイトルがついてますが、これまたそのものズバリ。ベンガジの秘密の兵士の映画です。しかもコレも実話!

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【あらすじ】舞台はアラブの春でカダフィ政権が倒れ、政情不安定な激ヤバ危険地帯となったリビアのベンガジに置かれたCIAの秘密基地。それを守るのは元軍人の精鋭6名(コードネームはG.R.S.)。2012年9月11日、米国大使が宿泊していた領事館(警備超手薄な暫定的なもの)が武装集団に襲撃される。救出に行こうとするG.R.S.チーム、しかし彼らは存在していないはずの組織なのでCIA職員はこれを拒否。反対を押切り救出に向かうも領事館は炎上、命からがら秘密基地に戻ってくるも今度はそこが標的に。そこにいる筈のない組織なので米国側の援軍は期待できない。G.R.S.とCIAの死闘の13時間が始まる。

爆発! 銃撃戦! カーチェイス! 実話だぞ!? 文句あるか!?とばかりにドッカンドッカン! 燃える弾ける 先述の悪趣味はだいぶ薄味! むしろ真面目の中のちょっとした味付けに見える! そして当然カッチョ良い画面構成! なんだ監督こういうのも撮れるんじゃないですか! 位置関係がよくわからなくなるのはいつも通りだけれども!

車よ! 変形(トランスフォーム)してくれ!

車をカッチョよく撮らせたら天下一品のベイ監督。この人の撮る車はなぜこうもエロくカッコいいのでしょうか。さすが車のCM撮ってただけあります。この映画でも車がバンバン出てきますが、こう……何ですかね。銃撃戦が多いせいなのか「この車、早く変形しないかな!」とウズウズしてくるんですね。いやーコレ日本公開してたらマイケル・ベイの見方ちょっと変わったと思うんだけども。できれば大きなスクリーンで観たかった。何でビデオスルーだったんだろう。

ベイ監督! 次回作楽しみにしてます!

ビデオスルー2本を観てわかったのは、ベイ監督はちゃんとやろうと思えばやれないことはないということ。ただ持ち味の調合を間違えると日本じゃ劇場公開されなくなるということ。ということで監督! 次回作は是非いい感じの配分のやつを期待してます! できれば実話とかストーリー重視のやつで!

 

マイケル・ベイ監督作品はTF以外観たことないって方には『ザ・ロック』がオススメです!

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いやぁー映画って本当に面白いものですね! それでは、またお会いしましょう! サヨナラ! サヨナラ! サヨナラ!