足裏は全身の血液の巡りや新陳代謝のバロメーター。
足の裏が冷えることによる身体への悪影響と、手軽な足裏温め法をご紹介。

足裏は第二の心臓! 全身の血流を左右する重要な部位

最近では足裏が冷えている人が多いにもかかわらず、足の裏が冷えることへの危機感がある人は少ないようです。東洋医学では、足の裏には内臓や体の部位にあたるツボや反射区が集中しており、足裏はとても大切な部位だと考えられています。足裏を刺激することで、胃・腸・卵巣・子宮などの臓器が活発になる一方、足裏の反射区が冷たいと、その反射区に対応する臓器の機能が弱っていると考えます。

私のお客様で、突然の高熱で救急車で運ばれ、血液検査の結果「腎臓が悪い」と言われた人がいます。入院先を訪れ、彼女の足裏を触ったところ、氷に触れたかのような冷たい足をしていました。腎機能の悪い人は、程度の差はあれ、ほとんどのケースで足裏が冷たい傾向にあるように思います。

腎機能の役割は、「血液を循環させて新陳代謝を高める」「老化防止」など。東洋医学では、腎機能が弱い人への施術として、足裏にある「湧泉」というツボにお灸をします。湧泉は腎臓の働きを良くするツボで、体の水分調整にも関係があります。さらに、身体を温める働きもあるので、湧泉は腎機能の悪い人にとっては欠かせないツボ。また、魚の目やタコができやすい人の場合、それは靴擦れだけのせいではありません。腎機能の低下により、体内の循環が悪くなっていることが原因の可能性もあります。

温かく感じても冷えている場合が…足裏は常に温めて

暑い夏に素足でいる人の多くは、「身体が熱いので、足裏まで体温が高くなっているはずだ」と思い込んでいます。しかし、実際は「足裏が熱い」と思って触ってみると、冷たいことが多いのです。これは、身体を冷やそうとする力と温めようとする力のバランスが取れていないために起こる現象。また、エアコンが効きすぎた部屋などにいることで、温度の感覚が麻痺することもあります。

体温が低くなると、活動しているときや緊張しているときに働く交感神経と、休憩やリラックスしているときに働く副交感神経のバランスが崩れます。これにより、体温調節がうまくできない身体になってしまいます。そのため、温度の感覚が鈍くなり、足の裏が温かいと錯覚を起こすのです。
こうした場合、身体の芯は冷えているため、熱く感じるからといって素足でいることは身体によくありません。まず、身体の芯を温めて、体温を上げることが大事です。足裏は第二の心臓と言われるように、とても大事なところ。足裏には、たくさんのツボがあるためか、足裏を温めると、辛い症状が緩和される場合が多いのです。

同じ姿勢でずっと座っているオフィスワークでは、仕事中に足裏が冷たくなる場合があります。そんな時は、トイレに行って靴を脱ぎ、足裏をマッサージしましょう。それだけでも足裏は温かくなります。足裏が温かくなると全身の血行が良くなるので、血色が良くなり、肌もつやつやに。一方、足裏が冷えていると、全身の機能が低下して、健康にも美容にも悪い影響を及ぼします。冷えている自覚がなくても靴下を履くなどして、足裏を温めるようにしましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと