財布の落とし主の玄関先に届けた青年(画像は『Inside Edition 2017年9月19日付「Teen Finds Wallet Stuffed With $1,500, Returns It:‘His Act of Kindness Cannot Go Unrecognized’」』のスクリーンショット)

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「世の中まだ捨てたものではない」と思わずにはいられない心温まるニュースが米カリフォルニア州から飛び込んできた。『CBS Sacramento』『KING5.com』『Inside Edition』など複数メディアが伝えた。

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カリフォルニア州サクラメントに住む女性、メリッサ・ヴァングさんは9月15日にある動画を投稿しシェアを呼び掛けた。防犯カメラには1人の青年が映っており、この青年が取った正直な行為はメリッサさんだけでなくシェアした人にも感動を呼んだ。

タイラー・アップダイクさん(18歳)はこの日、幼い従弟と一緒におじの仕事であるペストコントロールの広告を近隣住民に配り歩いていた。その途中で彼は、複数のクレジットカードに加えかなりの札が入っている財布が私道に落ちているのを見つけた。

このご時世、誰が落としたのかもわからぬ財布をそのまま盗み去る人は決して少なくはないだろう。ところがタイラーさんは違った。目の前の家に住む人が落とし主だと思い、その家のドアベルを鳴らしノックして財布を手渡そうと思った。

その時、家の中にはメリッサさんと幼い2人の子供がおり、普段から見知らぬ人にはドアを開けないことでそのまま無視することにした。だが玄関先に取り付けてある防犯カメラを確認すると、青年が財布をカメラに向かって掲げ見せている姿が映し出され「夫の財布だわ!」と驚いた。さらに青年がドアマットの下に財布を隠す様子も録画されていた。

実は財布には1,500ドル(約16万円)の現金が入っており、それを素直に届け出てくれようとしたタイラーさんにメリッサさんはとても感動した。自身のFacebookでタイラーさんの親切行為のシェアを呼びかけ、「酷い事件が多いこんな世の中だから、彼のことも信用できずドアを開けなかったことを申し訳なく思う。でも彼は『まだ世の中にはいい人もいる』って思わせてくれた。本当に、本当にありがとう!」と投稿した。

メリッサさんは夫がどれだけのお金を財布に入れていたのかを知らず、もちろん落としたことにも気付かなかったが、夫は家族のあるイベントのための資金を財布に入れており、車に乗り込むときに落としたようである。

タイラーさんは「最初見つけた時『お、現金!』と思いました。でも落とした人のことを思うと返すべきだとすぐに思い直しました。もちろん財布の持ち主のことなど何も知りませんでしたが、僕が同じ目に遭っても誰かにそうしてほしいと思ったんです。ドアをノックした時、子供の声が聞こえたので中に人がいることがわかったのですが、誰もドアを開けないから伝えるにはどうすればいいかと思っていたら防犯カメラに気付きました。家主が財布をドアマットの下から取ったかどうかが気になってもう一度戻ったんです。もし財布がまだあればそのことを伝えようと思っていました。そうしたらメリッサさんと子供たちが出て来て、ハグをしてくれました」と話している。また、一緒にいた従弟からは「返したの? 良かった。じゃないとママに言いつけるところだったよ」と言われたそうだ。今回テックインサイトではメリッサさんに取材を試みたが、残念ながら回答を得ることはできなかった。

この親切で正直な行為は、本来は当然の行いとされるべきことだろう。「みんなそうあるべきだと思う」と根っからの人の良さを発揮するタイラーさんには、Facebook上でも「なんて良い奴なんだ」「落とし主もラッキーだったね」「彼の両親はいい育て方をしたね」「うん、世の中まだ良い人はいる!」「心が温かくなった」といった称賛の声が相次いだ。後日、メリッサさんはタイラーさんに謝礼を渡したという。

画像は『Inside Edition 2017年9月19日付「Teen Finds Wallet Stuffed With $1,500, Returns It:‘His Act of Kindness Cannot Go Unrecognized’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)