【甲府vs横浜FMプレビュー】前回対戦は横浜FMが1−0で勝利…甲府は高い位置で奪うプレーが機能

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■ヴァンフォーレ甲府 オーストラリア国籍の大型FWビリーを獲得

【プラス材料】
 リーグ前節は退場者を出して鳥栖に悔しい逆転負けを喫した甲府だが、間違いなく上位チームにも互角以上の戦いを見せられるようになっている。守備もただ引いて耐えるのでなく前を向いて、高い位置で奪うという狙いを実行できるようになった。

 得点力不足に苦しむ攻撃陣だが、ウイルソンの契約を解除した一方で188センチの大型FWビリーを獲得。彼はオーストラリア国籍で、ブラジル人の3選手と併用ができる。スピードのあるドゥドゥ、キープ力のあるリンスと違って空中戦に強み持っており、終盤の切り札として機能しそうだ。チームは紅白戦で3選手を同時に起用する布陣を試し、点を取りに行かなければいけない状況に備えたオプションも用意している。

【マイナス材料】
 甲府はやはり守備のチームで、今季の失点数も昨季に比べて大幅に減少している。しかし「どうしても守らなければいけない状況」の失点が続いていることは残念な傾向だ。第24節の川崎戦、第26節の鳥栖戦は後半ロスタイムの失点で勝ち点を3→1、1→0と減らしてしまっている。また第23節の広島戦、第25節の清水戦も70分以降に相手の決勝点を許した。

 第14節の仙台戦から続いた6試合連続無得点という最悪の状況は脱したが、得点力の不足は否めない。フィニッシュは個の技量に頼る部分が多く、厳しい言い方をするならチャンスが同数なら甲府の勝ち目は薄い。J1最少失点の横浜FMが相手ということを考えても、ゴールへの道はかなり険しい。少なくとも楽な試合になることはないだろう。

文:大島和人

■横浜F・マリノス 昨季のアウェイゲームは4−0で完勝

【プラス材料】
 対戦相手の甲府とは今季リーグの前回対戦で、1−0と勝利している。守備が堅い相手を崩すのに苦労したが、セットプレーを利用して金井貢史が虎の子の一点を挙げた。

 また、昨季のアウェイゲームでも4得点を挙げ、4−0で完勝している。その試合では齋藤学が2ゴールを挙げる活躍で、その他では前田直輝や途中出場の富樫敬真もゴールを決めた。地力の部分で勝っており、落ち着いたゲーム運びができれば勝ち点3に近づけるだろう。

 ここまでリーグ最少21失点の守備力をベースに、攻撃陣は齋藤やマルティノスの打開力、そして20日の天皇杯4回戦、広島戦でハットトリックを達成したウーゴ・ヴィエイラの決定力を武器に、3試合ぶりの勝利を狙う。

【マイナス材料】
 気がかりなのは選手のコンディションだ。20日の天皇杯4回戦、広島戦から中2日の強行軍となり、3−2で制した広島戦は延長戦にもつれ込む120分の激闘だった。フル出場した齋藤学、ウーゴ・ヴィエイラ、パク・ジョンス、デゲネクあたりがどこまで回復してこの一戦に臨めるか。試合の立ち上がりの内容が悪いと、相手に主導権を握られてしまう可能性もある。

 また、リーグ戦は14試合負けなしから2試合連続で勝ち星がない。0−3で完敗した川崎戦と1−1で引き分けた柏戦はいずれもリーグの上位を争うチームとの試合だったが、レベルの高い相手から白星を奪えず。この甲府戦は仕切り直しの一戦となるだけに、タイトル獲得のためにここで足踏みをするわけにはいかない。

文:totoONE編集部