ザ・ビートルズの「消えた恋」未発表デモがオークションに出品

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 ザ・ビートルズの「消えた恋 / What Goes On」の未発表デモのアセテート盤を、Parlogramというビンテージ・レコードを扱うウェブサイトがeBayに出品している。

 この1963年のデモ・ヴァージョンは、1965年の『ラバー・ソウル』収録のリンゴ・スターが歌っているヴァージョンより前のもので、曲を書いたジョン・レノンが違う歌詞を歌っている。
 
 あるオークション・ハウスのスポークスマンによると、このデモではレノンがアコースティック・ギターを弾いており、ポール・マッカートニーがコーラスでハーモニーを歌っているとのことで、曲の最後の方ではピアノの音も背後で聞こえる。出品者が曲の一部をYouTubeで公開しており、入札は10月1日までとなっている。

 ケネス・ウォーマックの著書『The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four』によると、レノンはこの曲がグループの創成期の頃に書かれたものだと話している。「あれは初期のレノンだ、ザ・ビートルズの前、僕たちがザ・クオリーメンとかそんなようなものだった頃に書かれたもの。で、リンゴに歌をあげるために、確かポールが手伝ってくれて“ミドル・エイト”(中盤の8小節)を入れて復活させたんだ。僕は昔から無駄が嫌いだからパーツを再利用したってこと」と彼はインタビュアーに語っている。

 ザ・ビートルズはもともとこの曲を1963年3月5日のセッションでレコーディングしたかったのだが、その計画は取りやめになったと、マーク・ルイソーンがその著書『The Complete Beatles Recording Sessions』と『The Complete Beatles Chronicles』に綴っている。のちにリンゴは1965年のレコーディング・セッションで新たに加えられた“ミドル・エイト”の共作者としてクレジットされたが、作家のスティーブ・ターナーによると1966年にリンゴは自分の貢献度を「5ワードほど」と話していたそうだ。

 このデモ盤は当初、ジョージ・ハリスンの遺族がボンハムズ・オークション・ハウスを通じて売りに出し、2012年に8,461ドル(約95万円、買手手数料込み)で落札された。録音後50年以内にリリースされなかったため、この曲は英国法の下ではパブリック・ドメイン、つまり公有に属している。


◎The Beatles - What Goes On - 1963 John Lennon Demo (Excerpt)
https://youtu.be/OYTTfCVXFSg