地政学リスク高まり1ドル111円台へ 9月22日のドル円為替

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 FOMC2日目の内容からドル買いが先行していた市場だが、一転、朝鮮半島を巡る地政学リスクが高まり円買いドル売りの流れになっている。本日は重要な経済指標の発表もなく、FRB高官らの演説と、北朝鮮情勢に注目が集まることになる。

 9月21日(すべて日本時間)のドルは堅調で1ドル112円台で推移していた。15:50ごろには1ドル112円72銭の上値をつけている。21:30には前週分の新規失業保険申請件数が発表され、25.9万件と事前予想の30.2万件からかなり改善されている。同時刻には9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も発表されて、23.8と事前予想の17.1を大幅に上回った。これらがドル買いの材料となり、ドルは伸ばしたが、買いが一巡すると反発して23:00ごろには1ドル112円13銭まで下げた。23:00には7月FHFA住宅価格指数が発表されて+0.2と、事前予想の+0.4を下回った。ただし8月景気先行指数は+0.4と事前予想の+0.3を上回ってきた。全体的には好調な経済指標が示されたことで、ドル買いの動きが強まり、日付の変わった22日3:00ごろには1ドル112円59銭までドルは上昇している。

 一方で米国と北朝鮮間の緊張は高まっている。制裁に対して北朝鮮は挑発行為をエスカレートしてきている。またしても水爆実験を強行する可能性が高まってきているとして、地政学リスクが高まり、12:00ごろには1ドル111円65銭までドルは売られた。その後も様子見ムードで112円を下回る値動きを続けている。ドルの上値は限定的になってきた。

 本日は19:00からウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、22:30にはジョージ・カンザスシティ連銀総裁、日付が変わって2:30にはカプラン・ダラス連銀総裁の講演がそれぞれ予定されている。敏感になっているのは12月の年内追加利上げの可能性だろう。前向きな発言が多いようであれば、ドル買いの材料になってくる。バランスシート縮小スタート時期がはっきりしただけに、後は利上げの有無に注目が集まってくるだろう。