ママの危険を察知した3歳息子(画像は『Bucks Free Press 2017年9月18日付「Meet the ‘hero’ toddler from Walthamstow who saved his mother's life during an asthma attack」』のスクリーンショット)

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幼い子が機転を利かせたことにより親の命が救われたというケースはこれまでにもお伝えしてきたが、このほどロンドン東部でも3歳男児が咄嗟の行動で母とお腹の子の命を救ったという。『real-fix.com』『Bucks Free Press』などで報じられている。

英ロンドン東部ウォルサムストーに住む妊娠4か月目のヘンナ・ヤセルさん(29歳)は9月10日、3歳の長男イブラヒム君を寝かせるのにいつもより時間がかかっていた。すると突然具合が悪くなり、トイレに駆け込み嘔吐した。続いて呼吸困難の喘息発作が始まり、苦しむヘンナさんを見たイブラヒム君はエアゾールタイプの吸入器をすぐに母の口に差し込み噴霧した。

タクシー運転手である夫モハメッドさん(27歳)は仕事中だったため、ヘンナさんは何とかして夫に知らせようと電話を手に持ちダイヤルしたが、喘ぐばかりで話すことができなかった。妻からの着信に出たモハメッドさんは、電話口から何も聞こえなかったため、緊急事態であることを察しすぐにタクシー会社を出て自宅に向かった。

駆け付けた夫が見たのは、バスルームでイブラヒム君がヘンナさんの頭を膝の上に乗せて涙を拭いてあげている姿だったという。ヘンナさんは後に「夫は私が電話をして10分後に戻ってきてくれたのですが、喘息発作が起こった時の10分は長く、息子が機転を利かせてくれなければ私の命はなかったかも知れません」と明かしているが、モハメッドさんに電話をかけた後もイブラヒム君に向かって「水」と口にすることがやっとだったそうだ。

実はヘンナさん、ナッツアレルギーを持っているが今回の発作でシーフードアレルギーでもあるのではと推測している。というのも前の晩に魚を食べたが、消化されていない感が否めず翌日に嘔吐しており、続いて喘息発作が起こったからだ。

そんなヘンナさんはイブラヒム君の今回の行動に驚きを隠せない。「2年前、前の職場で喘息発作を起こした時は同僚らがパニックになりました。それに比べると息子は、このような状況に居合わせたことがないのに実に冷静で泣きもせずにいたんです。私の命を救ってくれた息子ですが、彼が大きくなるまでは理解できないでしょうね。『あなたは私のヒーローよ』と言うと『ううん、僕はママの子供だよ』と返してくるぐらいなので」と笑いながら語っている。

また「他の親にも、子供が薬の使い方を知っておくのはとても重要なことだと伝えたい。もし息子が何も知らなければ、ただ私が呼吸に苦しんでいるのを見ているしかなかったでしょうから」とも述べている。

状況を冷静に判断し「今やるべきこと」のみに集中することができるのは、子供ならではこそと言えるのかも知れない。ヘンナさんが命を救われた背景には、イブラヒム君の機転の良さはもちろん、母親とまだ見ぬ妹もしくは弟を助けたいという思いもあったことだろう。家族や友人らは、イブラヒム君を「天使」「ヒーロー」と呼び、その勇敢な行為を称賛している。

画像は『Bucks Free Press 2017年9月18日付「Meet the ‘hero’ toddler from Walthamstow who saved his mother's life during an asthma attack」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)