抜群のキープ力と精度の高い左足のパスで違いを生み出しているヤルモレンコ。この好パフォーマンスを維持できるか。(C)Getty Images

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 敵地に乗り込んだブンデスリーガ5節のハンブルク戦(9月20日)で3-0の快勝を収めたドルトムント。この試合で極上の輝きを放ったのが、右ウイングで先発したアンドリー・ヤルモレンコだ。
 
 バルセロナに去ったウスマンヌ・デンベレの後釜として、今夏にディナモ・キエフから移籍金2500万ユーロ(約32億円)で加入したウクライナ代表FWは、序盤から好プレーを連発。持ち前のキープ力を活かしてサイドアタックの起点となり、チャンスと見れば果敢な仕掛けで対面する酒井高徳をいなして、精度の高いクロスを供給した。
 
 最大の見せ場は、ドルトムントが1点リードして迎えた63分。カウンターの場面でクリスティアン・プリシッチからパスを受けたヤルモレンコは巧みなフェイントで敵DFをかわし、右足でクロスを送る。これをピエール=エメリク・オーバメヤンが押し込み、貴重な追加点をアシストした。
 
 ヤルモレンコは67分にベンチへ下がったが、ドイツ・メディアはこぞって高評価を与えた。『キッカー』誌は先制点を挙げた香川真司が3点(1が最高、6が最低)だったのに対し、ヤルモレンコにはチーム最高となる1.5点をつけた。
 
 惜しみない賛辞を贈ったのが、キッカー誌と同様に1.5点をつけた地元紙『ルール・ナハリヒテン』だ。「デンベレの存在を忘れさせた」、「酒井を幻惑した」、「まるでアリエン・ロッベンのようだ」とそのパフォーマンスを手放しで称えた。
 
 27歳まで4大リーグでのプレー経験がなかったうえ、昨夏のEURO2016でもノーインパクトに終わるなど、その実力を疑問視する声もあったヤルモレンコ。ハンブルク戦のようなパフォーマンスを続ければ、そうした懐疑の声は一掃されるはずだ。次節のボルシアMG戦(9月23日)でも、大いに期待したい。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部