地上にはまだ一般に食品化されていないけれど、多くの栄養素を含んだ未知の植物が少なからず存在しています。オリーブの葉もその一つ、葉が秘める健康効果に注目が集まっています。

オリーブの葉が秘める健康効果

オリーブオイルが健康に良いというのは、今では周知の事実。普段オイルや食用として利用されるのはオリーブの果実ですが、実はオリーブの葉には果実以上の栄養価があります。オリーブの葉は果実ほど利用されることがありませんが、地中海沿岸地域では昔から薬草としてお茶にして飲んだりされてきたようです 。まだあまり食品として利用されていないオリーブの葉ですが、生活習慣病にも効果があるとして大きな期待が寄せられています。

オリーブの葉が含むオレウロペインの効能

植物においてはしばしば、果実よりもその皮や葉の方に栄養素がたくさん詰まっていることがあります(ホールフードで無駄なし、しかも健康になれちゃう!)。オリーブも同様であり、オリーブの葉は、果実よりも多くのポリフェノール(ポリフェノールとはどんな成分?)を含んでいます。オリーブの葉が含むポリフェノールはオレウロペイン。なぜ今このオレウロペインが注目されているのかというと、それはオレウロペインが生活習慣病を予防する効果の高さにあります。

オレウロペインには強力な抗酸化作用があり、血液中のコレステロールが酸化するのを防いで、コレステロール値や血圧が上がるのを抑制し、また血糖値を下げる効果もあるそうです。高い抗酸化作用は皮膚環境も整え美白効果もあるとのこと。シミの原因となるメラニンができるのを抑えるうえに、コラーゲンの生成を助けて肌をみずみずしくさせる効果もあります。男性にも女性にも嬉しいこれらの効果はオリーブの果実よりも、栄養価の高い葉の方により期待ができるそうですよ。

オリーブの葉エキスで細菌・ウイルス対策もできる

それからもう一つ、オリーブの葉には抗菌作用もあると言われています。体の免疫機能をあげ、病原菌から体を守る働きがあることから、天然の抗生物質とも呼ばれています。オリーブの葉の良い点は、抗生物質とは違い耐性菌を作ることがなく、また人間の細胞を傷つけないことです。摂取して眠くなることもなく、小さなお子様や高齢者、妊婦・授乳中の方まで安心して使えるのが特徴です。しかもオリーブの葉は多くの病原菌に対して効果があります。インフルエンザや、胃腸炎を起こすロタウイルスやノロウイルス、カンジダやクラミジアにも効果があるそうです。

ヨーロッパではオリーブ葉エキスは、医者の処方箋が必要となる医薬品扱いですが、日本では薬局や通販などで簡単に手に入れることができます。しかし様々なものが売られているため、確かな効き目を得たい時には、オリーブ葉エキスが天然抽出されたものであること、また有効成分オレウロペインを10%以上含んでいることを確かめた方が良いとのことです。これからの時期、ウイルスが蔓延し病気にかかりやすくなります。ウイルス対策としてオリーブの葉を利用してみてはいかがでしょうか。


writer:Akina