ついつい飲みすぎて記憶をとばしてしまった…なんて経験があるかもしれません。一般にアルコールというと、その経験からも脳機能を落として記憶力を低下させるイメージがあるのではないでしょうか。しかし意外なことに、アルコールを飲むと記憶力が上がることが、イギリスの研究により発表されたのです。

アルコールが記憶力を向上させる?

飲酒は脳を麻痺させ脳機能を低下させる。これはアルコールを飲んだことがある人ならば誰でも頷けること、多くの人が酔って頭が回らなくなる経験をしているのではないでしょうか。それなのにアルコールで記憶力が上がるとは一体どういうこと !?もしこれが本当ならば、お酒好きな人にとっては嬉しいニュース、後ろめたい思いをすることなく、もっとお酒を楽しんで飲めるようになるかもしれませんね。

飲酒グループの記憶力が上がったと判明

アルコールと記憶力に関する実験は、イギリスのエクセター大学により行われ、電子ジャーナル「Scientific Reports」にて発表されたものです 。実験内容は次のようなものです。お酒をたしなむ18〜53歳までの男女88人を被験者とし(イギリスでは18歳から飲酒可能)、まずアルコールを飲んでもらい、その後いくつかの新しい単語を覚えてもらいました。ここでランダムに二つのグループに分け、一つのグループにはアルコールを存分に飲んでもらい(ただし4杯まで)、もう一方のグループには禁酒をしてもらいました。2時間後、先ほど学習した単語をどれだけ覚えているか、記憶テストを実施。そして翌日もう一度、記憶テストを行いました。その結果明らかになったのは、翌日の記憶テストにおいて飲酒グールプの方が、禁酒をしたグループよりも明らかに成績が良いことでした。

利点も欠点もあるアルコールは、ほどほどが一番

この結果から研究者たちが考えたのは、アルコールが飲酒直前の記憶力を向上させるのではないかということ。仮定の段階ではあるものの、アルコールを飲むことで脳の学習能力が止まり、 代わりにすでに情報として得ていることがより確実に定着するのではないかと推測しています。外部情報に手惑い邪魔されることなく、その分余裕を持って脳内の情報処理が行われるのではないかと考えられています。

それならば、資格勉強などをした後にはお酒を飲むのが良い?なんて思ってしまいたくなりますが、そう簡単にはいかないようです。アルコールは今回のような利点があったとしても、やはり多量のアルコールが健康上に与える害を忘れてはいけません。むしろマイナス面の方が大きくなる可能性もあります(百薬の長か、心身を蝕む悪者か。お酒のメリットとデメリット)。やはりお酒はほどほどがいいようですね。


writer:Akina