マウスウォッシュで歯周病は防げない!? 「買ったら損する人気商品」3選

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 コンビニやドラックストア、ネット通販などでよく見かける有名メーカーの人気定番商品。決して広告の内容を鵜呑みにするわけでもないのだが、世間に名が知られていると、それだけでなんとなく手が伸びてしまう傾向があるのは確かだろう。

 しかし、「定番商品の中には消費者の想像以上に科学的な根拠が希薄で、効果がない商品も多く存在しています」と解説するのは、『買ったら損する人気商品』(鉄人社・刊)の著者である鈴木祐一郎氏。

 氏はこれまで、美顔ローラーやスマホ保護シートなど、人気商品の謳い文句のわりに効果が乏しい商品を紹介してきたが、本記事では引き続き、鈴木氏が研究論文を参照し、科学的根拠に基づいて効果が認められていないと結論づけた商品を紹介する。

◆1:育毛トニックで毛は生えない!?

 ドラッグストアで様々なタイプの商品が売られている「育毛トニック」。パッケージを見ると、サイトプリンや塩化カルプロニウムといった成分を配合し、頭皮の血流を改善して抜け毛を予防したり、発毛を促進する効果があるという。しかし、そのわりには現在もハゲに真剣に悩んでいる人は少なくないように思える。

 果たしてどの育毛トニックを買うのがベストなのだろうか?

 鈴木氏によれば、残念ながら現在国内で市販されているほとんどの育毛トニックには、髪を生やす効果はほぼ望めないという。

「多くの商品に含まれるサイトプリンや塩化カルプロニウム、ケトコナゾールといった成分は、確かに頭皮の血流を良くする効果が確かめられています。ただ、それが抜け毛の予防や発毛につながったという科学論文は一件もないのが現状です。まったく効果がないとまでは言いませんが、正直、気休め程度にしかならないでしょう」

 現在、科学的に「髪が生える」と証明されているのは、塗り薬のミノキシジルと飲み薬のプロペシアの2種類のみで、国内でミノキシジルを配合している商品は大正製薬の『リアップ』だけ。しかも、確かな育毛や発毛を促進する効果が認められているその『リアップ』も、“ベストバイ”という観点では価格面で海外の商品に軍配があがるようだ。

「例えば海外で手に入る『ロゲイン』などと比べると、『リアップ』は価格がかなり高めに設定されています。自分でネットから取り寄せるのがオススメですね」

◆2:実は歯周病を防ぐ効果はないマウスウォッシュ

 液体を口に含んでクチュクチュすることで、口臭や虫歯を防いでくれるという「マウスウォッシュ」。歯ブラシでみがき残した部分の殺菌や歯垢の付着と歯肉炎を防ぎ、口の中の健康を保つ定番のマウスケア商品として、各社から様々な商品が発売されている。日頃から愛用する人も多いだろう。

 たいていの成分にはシャンプーや歯磨き粉などに使われるラウリル硫酸ナトリウムが多く含まれているが、実は過去のデータを調べた2013年のレビュー論文でも、マウスウォッシュが歯周病リスクを減らすという証拠はない」との結論が出ている。

「歯周病菌は歯にベットリと張り付いており、とても液体では取り除けるようなものではありません。歯医者で歯石やプラークを取り除いた上で使えば、多少は効果があるかもしれませんが、大きな期待は禁物です」

 また、もうひとつ大きな問題点として、鈴木氏はマウスウォッシュが口のなかの善玉菌まで殺してしまう可能性が高いことを指摘する。

「善玉菌は、病原菌が体内に入ることを防ぐ役目を果たしており、これまで取り除いてしまうと、全身の免疫の機能が下がる可能性があります」(同)

 実際、2014年1月には英クイーン・メアリー大学が、マウスウォッシュの殺菌効果により心臓発作や脳卒中のリスクが高まるとの研究を発表した。使いすぎが健康被害につながる可能性は否定できない。