男性にはない「経血」や「おりもの」などにより、女性のショーツは汚れやすいもの。さらに年齢を重ねると、今度は「尿もれ」という人にはなかなか言えない現象が起こりやすくなります。くしゃみや咳をしたときなど、腹圧がかかったときにふと「あっ……」となった経験は、誰でも一度くらいはあるのではないでしょうか?

そんなセンシティブな下着の汚れについて「ユニ・チャーム株式会社」では、男女20,000人を対象に意識調査を実施しています。

尿もれだけではなく、実は少なくない「便もれ」

まず同調査では最近6か月以内の「下着汚れが気になった原因」について調査。結果は以下の通りとなっています。

高齢者に多いイメージの「尿もれ」ですが、実は他人事ではありません。

1位は「尿もれ」で、全体の4割以上と高い割合となっています。そして2位はなんと「便もれ」。28.3%が経験しており、決して珍しいことではない実態が明らかになっているのです。尿もれや便もれでさらに気になるのは「下着の汚れ具合」ですが、同調査によると「下着に少量つく程度」と答えた人が80%と圧倒的。ただ「下着が濡れる程度」も11.5%おり、けっこう深刻な状態になっている人が少なからずいるようことが分かります。

どんなにセクシーな下着でも、ふとしたことで汚れます。

下着汚れの原因を専門家に相談した人はわずか9%に

なかなか深刻な現状が明らかになった下着汚れの問題。同調査によると、下着汚れによって「ストレスを感じる」と答えた人は全体の50.5%。男女別だと男性が42.0%、女性が59.0%と女性が大きなストレスを感じているようです。

さらに下着汚れの影響は、外出にも及びます。経験者を対象に汚れないために「外出中に制限していること」を調査したところ、以下のような結果となりました。

尿もれが心配で水分補給をしないと、今度は熱中症などの心配があります。

1位は「外出前・外出中の水分摂取」(30.0%)。今の時期は9月とはいえまだまだ暑い日も多く、あまり水分をとらないと熱中症の危険性もあります。そしてさらに深刻なのが「外出することそのもの」という人が17.5%いること。引きこもってしまっては、心身への悪い影響も心配です。

さらに下着汚れの悩みについて、同調査では「相談経験」を調査してみると、「誰にも相談したことはない」人が74.5%にものぼりました。ほか「家族など身近な人に相談した」は13.0%。治療するべく「医師・薬剤師など専門家に相談」と答えた人は、全体のわずか9.0%しかいません。つまり大部分の人は、治療することなく誰にも相談できないまま、ひっそりと悩み続けているのです。

確かに下着汚れの原因となる「尿もれ」はもちろん、「便もれ」は絶対に人に知られたくない気持ちはよく分かります。とはいえ調査結果を見ると悩んでいる人は少数派ではなく、案外たくさんの人が同じ悩みを抱えているのです。本当に深刻な人はまず、専門家に相談することをおすすめします。

【調査概要】
調査媒体:ユニ・チャーム株式会社
調査対象:20〜79歳の男女
回答者数:20,000人(有効回答数19,821人)
調査時期:2017年6月