生まれつき顎がなく、話をすることも食事をすることもできないIsaiah Acostaさんは、ラッパーとして活動しています。「声が自分の体の中に閉じ込められている」と感じていたAcostaさんが、どのようにして自分の「声」を見つけだすことができたのか、ムービーが公開されています。

Teen Born Without Jaw Finds His Voice - YouTube

Acostaさんは顎を持たずに生まれてきました。



それゆえに話したり、食事したりといったことができず、会話は全てスマートフォンでの文章のやりとりで行います。



一方で、笑ったり怒ったりという表情の変化は外からでもわかります。



「自分の声は、体の中に閉じ込められているように感じる」とAcostaさん。Acostaさんの声を外にだす方法が「音楽」とのことですが、その作業は1人では行えません。



Acostaさんの声を外に出す手伝いを行っているのが、ラッパーのTrap Houseさん。



スタジオに入る2人。AcostaさんがTrap Houseさんに向けてスマートフォンの画面をかざしています。



「私の名前はisaiah acosta、ソングライターです」



Acostaさんが生まれた時、医師は「この子は長き生きることはできないだろう。生きることができても、歩くことは難しいだろう」と伝えたそうです。



しかし、17歳になるAcostaさんは問題なく歩くことができます。Acostaさんにできないのは「話すこと」



声を持たないAcostaさんは自分を表現するために詩や歌詞を常に書いています。



「いくら歌詞を書いても声を人に届けることはできない」と考えていたAcostaさんが出会ったのがラッパーのTrap Houseさん。



「ヒップホップは声を持たない人の声になります」とTrap Houseさんは語ります。Trap HouseさんはAcostaさんと出会った当初こそ戸惑ったものの、文章でコミュニケーションが取ると、「彼は問題なく話ができるのだ」ということがわかったそうです。



曲の終わらせ方をどうするのかについて話し合う2人。



「彼は詩人です。自分の体験を詩で表現するのです」とTrap Houseさん。



ラップのパフォーマンスをする2人。Acostaさんが詩を書き、Trap Houseさんが声をつけるという形で作品作りを行っているそうです。



「誰かの声になるということは、大きな挑戦です。しかし、Isaiahには言いたいことがたくさんあり、私たちはその方法を見つけました」



「Isaiahに出会う前、私はローカルのラップやコミュニティでの仕事を重荷に思っていました」



「しかし、私たちが一緒に活動するようになって、『能力があるのに、何もしないで傍観しているべきではない』というメッセージを増幅できるようになったと思います」



Trap Houseさんのライブに登場したAcostaさん。



沸き立つ観客の前でパフォーマンス。過去にはAcostaさんは自分の見た目についてインターネットで中傷されたことがあり、「いじめ」についても歌にしているとのこと。



「たぶん、人々は私のことを病気の人だという風に見ていますが、気にしません」



「私は、私が声を持っているということをみんなに知ってもらいたいのです」