アメリカ海軍が2004年から就役させているバージニア級原子力潜水艦には、艦内に居ながら水上の様子を見られる回転式潜望鏡がなく、代わりに、360度回転する2つの「フォトニクスマスト」と大画面・高解像度のモニターが採用されています。操作はヘリコプターの操縦で用いられるのと同様のジョイスティックを用いますが、コスト削減策として、今後はXbox用コントローラーが用いられることになりました。

Experiments in a Digital Age: The Navy’s Version of Area 51 · Lockheed Martin

http://lockheedmartin.com/us/innovations/011116-webt-navy-area-51.html



The U.S. Navy's most advanced submarines will soon be using Xbox controllers | Local Military News | pilotonline.com

https://pilotonline.com/news/military/local/the-u-s-navy-s-most-advanced-submarines-will-soon/article_5c24eefc-8e70-5c4a-9d82-00d29e052b76.html

空軍の秘密プロジェクトが行われているネバダ州の「エリア51」になぞらえて、ロッキード・マーティンではワシントンD.C.近くのマナッサスの研究所内に「海軍版エリア51」を設けて様々なプロジェクトを行っています。その1つに、フォトニクスマストの操作をXbox用コントローラーで行うというものがあるのですが、結果は良好だったとのこと。

ロッキード・マーティンによれば、テストに参加した乗組員たちはジョイスティックの操作に慣れるまでには数時間必要だったのに対して、コントローラーなら数分あれば直感的に操作できるようになったとのこと。

コストの面でも、ジョイスティックとイメージングコントロールパネルは1組で3万8000ドル(約427万円)するのに対して、コントローラーに置き換えれば30ドル(約3400円)未満で済むようになります。

潜水艦ジョン・ウォーナー(SSN-785)のマーク・アイヘンラウブ氏はジョイスティックの価格について「バージニア級向けに設計されているので、決して高いというわけではありません」と説明した上で「Xboxのコントローラーなら世界のどこでもゲーム機を扱っている店に行けば買えて、簡単に交換できます」とも付け加えました。なお、The Virginian-Pilotでは「Xbox 360向け」と書いていますが、海軍やロッキード・マーティンは「Xbox」としか書いていません。公開されている写真から判断すると、A・B・X・Yキーの色がXbox Oneのコントローラーのものより鮮やかなので、無印Xbox用かXbox 360用であるとみられます。

現在、バージニア級は13隻が就役していて、引き続き3隻が進水を終えて就役を控えています。海軍によると、この中の1隻で2017年11月に就役予定のコロラド(SSN-788)からコントローラーが採用される見込みだとのことです。

なお、最新鋭の原潜ということで「機密の塊」のはずですが、相当な自信があるのか、YouTubeでその内部まで迫る映像が公開されています。

機密の塊 最新鋭原子力潜水艦の内部 バージニア級攻撃型原潜 - YouTube