今シーズン初スタメンで初ゴールの香川。それ以外のプレーでは特筆すべきものはなかったが、目に見える結果を出したことは大きい。写真は先制ゴールの場面。後方には酒井の姿も。 (C) Getty Images

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 ミッドウィークに行なわれたブンデスリーガ第5節では、前節と打って変わって日本人選手が輝きを放った。

 ハンブルク対ドルトムント(0-3)では、酒井高徳、香川真司がともに今シーズン、リーグ戦初先発出場を飾った。
 
 左インサイドハーフとして66分までプレーした香川が、24分にこぼれ球を押し込んで今シーズン初得点となる先制ゴールをマークした一方で、酒井は前半にイエローカードを受けて48分に交代となった。
 
 香川について、『ビルト』紙、『キッカー』誌の採点はともに3点と伸び悩んだが、地元2紙は2.5点の高評価。『ルールナハリヒテン』は、以下のように記している。
 
「リーグ戦初先発出場を果たし、24分にはトプラクのヘディングがこぼれたところを至近距離からモノにし、(ボシュ監督の)采配の正しさを証明した。これでリーグ通算37ゴールとし、ブンデスリーガで彼よりも多くのゴールを奪った日本人選手はいなくなった(岡崎慎司とタイ)」
 
 一方、『WAZ』は「トプラクのヘディングにいち早く反応し、マテニアの守るゴールを破った。しかし、ロングボールが彼の頭上を越えることが多く、ゴールシーン以外では難しい場面が多かった」と、得点以外のプレーでの物足りなさを指摘している。
 
 酒井には『ビルト』が5点、『キッカー』が5.5点と、ともにチーム最低タイの厳しい採点が付き、地元紙『ハンブルガー・アーベンドブラット』は、「彼のトラップに問題があったのは、マッチアップのヤルモレンコが素晴らしかったからなのかどうかは分からない」と記した。
 
 ホッフェンハイム戦(2-3)で2試合ぶりにスタメンに名を連ねたマインツの武藤嘉紀は、16分にチームの2点目をマーク。チームは敗れたが、高い評価を受けた。
 
「2人のDFとGKをあり得ない角度から食いものにしてゴールを奪った2点目は、スーパーだった。運動量が豊富で、プレーを楽しんだ」と記した『ビルト』は、チーム最高タイとなる2点を付け、『キッカー』も同じく、チーム最高タイの2点と高評価を下している。
 しかし、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は武藤に対し、3点止まり。「ホッフェンハイムのDFを置き去りにし、ほとんど角度のないところからからゴールを決めた2点目のソロは素晴らしかった」としながらも、「後半はいまひとつだった」とマイナス材料も挙げている。
 
 ケルン対フランクフルト(0-1)では、大迫勇也と長谷部誠が先発フル出場を果たした。
 
 ボランチとしてプレーした長谷部に、『ビルト』は「全てが上手くいったわけではないが、試合を落ち着かせようと、良いパフォーマンスを見せた。(28分の)クリアは素晴らしかった」とチーム最高タイの2点を付け、『キッカー』も2.5点を与えた。
 
 地元紙『フランクフルター・ノイエプレッセ』も、「ピッチ上のリーダーだった。ある種のリベロとしてDFラインの前で穴を埋め、プレーを組み立てた。踵で危機を防ぎ、その後、正確なパスを前線に繋いだのは、本当に素晴らしいプレーだった。最後は勝利のため、最終ラインに入った」と絶賛した。
 
 一方、大迫には厳しい評価が並んだ。『ビルト』がチーム最低タイの5点を付ければ、『キッカー』は唯一の6点と酷評。地元紙『エクスプレス』も5点を付け、「いつでもボールを受けられる状態だったが、今はゴールアレルギーだ。彼が逃した終盤のビッグチャンスは、暗黒期を思い起こさせる」と切り捨てた。
 
 最後に2部リーグでは、第7節でウニオン・ベルリンはザントハウゼンと対戦。内田篤人は、公式戦で約2年半ぶりの先発出場を果たしたが、チームが0-1で敗れたこともあり、『ビルト』、『キッカー』ともに、採点は4点と低調だった。