ラツィオ戦の2ゴールでさらに価値が上昇した感があるペッレグリ。多くのビッグクラブが獲得を狙う。写真:Alberto LINGRIA

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 日本で言えば高校1年生、久保建英と同じ2001年生まれの超新星FWピエトロ・ペッレグリ(ジェノア)の争奪戦が、ここにきてさらに激化している。
 
 196cm・78kgと大柄だが、その体格から考えれば規格外のコーディネーションとスピードを誇るイタリアU-17代表の怪物は、昨年12月に史上最年少タイ記録の15歳280日でセリエAデビュー。昨シーズンの最終節に初ゴール(史上3番目の若さ/21世紀生まれでは5大リーグ初の得点者)を挙げれば、9月17日のラツィオ戦ではドッピエッタ(2得点)を記録してさらに脚光を浴びた。
 
 ペッレグリに関しては今夏の段階でモナコ、インテル、ユベントス、ミランなどが熾烈な争奪戦を展開していたが、活躍を受けてイングランドのメガクラブもここに参戦した模様。ジェノバの地元紙『Il Secondo XIX』によれば、マンチェスター・U、マンチェスター・C、チェルシーなどが獲得に向けた調査を進めているという。
 
 ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は今夏、ペッレグリに1500万ユーロ(約19億2000万円)の値札を付けていたが、争奪戦激化で少なくとも3500万ユーロ(約45億円)まで市場価値が上昇していると言われている。
 
 ジュゼッペ・リーゾ代理人は「メルカートは閉じているいま、去就の話をするのは時期尚早だ。ペッレグリはジェノアーノ(ジェノア・ファン)だし、いまはジェノアのことだけ考えているよ」と警報を鳴らすが、内心は顧客の価値が急騰してほくそ笑んでいるに違いない。
 
 16歳プレーヤーの史上最高額取引は、2006年にサウサンプトンからアーセナルに移籍したセオ・ウォルコットの1050万ユーロ(約13億4400万円)。ペッレグリは3月まで16歳なので、1月のメルカートで移籍するとなれば新レコードの更新は間違いない。
 
 今夏は17歳のヴィニシウス・ジュニオール(フラメンゴ)がレアル・マドリーに4500万ユーロで買われ(加入は来夏以降の見込み)、18歳のキリアン・エムバペがパリSGに1億8000万ユーロ(約230億円)で引き抜かれるなど、ティーンエージャーの値札も高騰の一途をたどっていることを鑑みれば、ペッレグリの価値も3500万ユーロ以上になる可能性が十分にある。
 
 はたして、イタリアが輩出した16歳のビッグタレントを射止めるのはどのクラブか?