何でもつくってみよう #根本きこの島ごはん

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ずっと心の中で密かに欲しかった、「ナイフマグネット」。インターネットショッピングでいろいろ見たりしていたけれど、そのほとんどがクールな印象の銀色の細長いタイプだったので、これではとうていうちのキッチンには合わなそう。
それはまるで、流線型のフェラーリに木綿のエプロンにかごを提げて乗っているようなマッチ感だと思う。これまでは、木の小引き出しにしまったり、備え付けのシンク下の扉によくあるナイフ入れに差し込んだりしていた。これでも、まったく使うには問題ない。でも、あのナイフがずらっと並んでいる様が、なんとも魅力的。錆び付いたのも一目瞭然だとすると、「よし、お手入れしよう」という気になる。
そしてある日、DIY関連の記事を見ていたら、「これだったらつくれる!」というナイフマグネットが飛び込んできた。100円ショップで売っている、強力マグネット「ネオジム磁石」と木っ端の板。材料はそれだけ。さっそく近所の100円ショップに行き、ネオジムを探す。すると、上の方の棚にあったあった。それも、15個くらいの在庫がぜんぶ磁気力でくっついてしまってがちっとひと塊に。それをバチッバチッとはがして買い物かごに入れる。もうそれだけで、かなりの達成感。出来たも当然な気分じゃないか。
家に戻り、さっそく適当な木っ端を調達して表面を紙やすりをかけて滑らかにする。それから、ドリルで磁石の口径ほどの穴を開け、そこに磁石を埋め込んでいく。ちょうどいい穴の大きさだったら、ハンマーでトントンと打ち込んでやるとしっかりはまる。穴が大き過ぎてしまったら接着ボンドで固定すればいい。作業時間は30分ほど。
途中から「なにやってるのー?」と子どもたちがやってきて、穴あけ仕事を代わってくれた。いや、ジャックされたと言おうか。完成したナイフマグネットを壁に打ち付け、ナイフをペタン。「うわーくっつくくっつく」と、腰が抜けるほど当たり前のことに、みんなで手をたたいてよろこんだ。完成度にうるさい夫も、「お!いいじゃん」と褒めてくれたし、何より、うちのキッチンにぴったりな出来で、おおいに満足。
完成したら急にお腹が空いたので、ヒヨコ豆の粉を水で溶いて、クレープのようなものを作った。昨晩の残りのカレー2種も添えるとなんだかいい感じ。最近は、こういう丸くて薄いものがおいしくて、トルティージャにいろいろな具をはさんで食べたりしている。ライスペーパーも手軽で便利なので常備。買うもたのしい。そして、つくるもたのしい。

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