友ヶ島と紀淡海峡(「秋空から蛇が降ってきた」さん撮影、Wikimedia Commonsより)

アニメ映画「天空の城ラピュタ」の舞台に雰囲気が似ていると評判の島、和歌山市の友ケ島に向かう定期船「友ヶ島汽船」が、現在毎日運航されている。和歌山市加太港―友ヶ島間を結ぶこの定期船は、通常週5日(1日4往復)運航され、火、水曜は休みだった。2017年9月1日からは連日運航され、11月末まで続けられる予定だ。

「友ヶ島、最高やったなぁ」「......行けて嬉しかった」

友ヶ島(dice_sotgさん撮影、Flickrより)

友ヶ島を訪れる人は、昨年度(2016年度)は約7万人だった。2012年が2万人弱だったので、5年で3倍以上に増えたことになる。2017年度は7月末までの4か月間で、既に4万人を超えているという。

友ヶ島の観光客増加に対応し、さまざまな管理面の課題を検証するため、和歌山市は、毎日運航の試験実施を行うことになった。また今後の外国人観光客の誘客にもそなえる目的もあるようだ。

ツイッターを見ると、友ヶ島を訪れた人からの感想が寄せられている。

「和歌山の港から船で行ける友ヶ島ですラピュタか何かのモデルになったとこ」「トンネルとか千と千尋にそっくりな場所もあるから千と千尋ファンの自分にとってはたまらない場所だった」「友ヶ島、最高やったなぁ」などという報告だ。

友ヶ島は、戦前、旧陸軍の拠点として整備された場所。島内には大砲が備えられ、約600人の兵隊が駐屯する要塞だった。終戦後、砲台は取り壊され、大砲は処分されたが、島には砲台跡や弾薬庫跡などが今も残されている。

「ずっと行ってみたい場所やって、......行けて嬉しかった」「ラピュタでした」「廃墟に前から興味あったのでかなり満足です!」といった感想も......。

投稿されたツイートの写真やコメントを見ていると、人気が高い理由が分かるような気がする。