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●セブン自販機のこだわり

セブン‐イレブン・ジャパンがテスト設置を進める「セブン自販機」。まだ、わずか5台しか稼動していないという超レアな自動販売機を見てきた。

○セブンがこだわったこと

9月19日に発表された「セブン自販機」。一般的な自販機と違うのかと問われたら、答えは"違う"だ。セブン自販機は一言でいえば、軽食を中心にした品揃えの食品自販機だ。

おにぎり、パン、サンドイッチといった軽食メインの品揃えで、セブンのオリジナル商品が中心のラインナップとなる。大小2台の自販機が連結されており、大が60アイテム、小が15アイテムの計75アイテムを販売できるようになっている。

購入する際は、お金を入れてお目当ての商品を選択、ボタンを押すと、選択した商品が運搬され、取り出し口から出てくる仕組みだ。

一連の動作は普通の自販機と変わらないが、違うところもある。それは温度管理だ。セブンは「店頭と同じ商品を同じ品質で提供する」という考えにこだわった。下に行くほど自販機内の温度が低くなっており、商品ごとに適切な温度で管理されている。当初は既存の自販機を活用しようとしたがうまくいかず、試行錯誤を重ねたという。

店頭と同じものとなると、時間の経過とともに品質が落ちるが、タイムアウトとなったものは販売しない自動販売停止機能も付けた。店頭と同じ品質を提供するという考えが貫かれていることがわかる。

ちなみに、商品は売れ行き次第で入れ替えていく。商品の補充など運営・管理は近隣の店舗が担当することになり、売上もその店舗に計上される仕組みだ。

●セブン自販機はどこに置かれる?

○数は少ないがニーズはありそう

セブン自販機は品揃えも品質、運営も含めて、"ミニセブン"と呼べるような存在だが、残念ながら、お目にかかれる機会は少ない。

現在はテスト段階にあり、稼動するのはわずか5台。今年度中に100台、来年度中に500台の設置を目指すというがそれでも少ない。加えて、オフィスビル、工場、物流センター、学校の休憩所や食堂など、オープンではなくクローズドな場所への設置を目的としているからだ。

しかし、ニーズは多分にありそうだ。たとえば、高層ビルの高層階で働く人をイメージしてほしい。小腹を満たすために、コンビニのある1Fに行くには、面倒に感じるときもある。そんなときにセブン自販機があったら、と思えるはずだ。オフィスに、オフィスグリコが広まったように、セブン自販機にも商機はありそうだ。

課題があるとすれば、設置にあたってビル所有者などへの許可取得が不可欠なこと。また、運営・管理を担当する近隣店舗の負担がどの程度のものか、日販をどの程度押し上げるのか、といったところだろう。このあたりは検証段階にあり現段階では何とも言えない。消費者、不動産の権利所有者、販売、3者が設置を望む方向に進むことに期待したい。