今年の中秋の名月は10月4日ですが、車などで移動中、「なぜ月は追いかけてくるように見えるのだろう」との疑問を持ったこと、ないでしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、その答えを科学的な観点から子供でもわかるよう解説しています。

追いかけて〜追いかけて〜

子供達に「月」について教えていた時のことです。

「先生、なんで月は追いかけてくるの?」

お父さんの運転する車に乗っている時に気付いたそうです。

「ずっと同じ方向に見えてて、家に着いても見えた! なんでなん、先生?」

いい質問ですね。一言で言えば「月がめちゃくちゃ遠くにあるから」です。地球と月の距離は、おおよそ38万km。例えば時速50kmの車で30分走ったとします。移動距離は25km。38万kmの距離から見たら、移動したうちに入りません。

と言われてもピンときませんね。1万分の1に縮小しましょう。

38km先を想像します。東京駅から横浜駅までで30km。まだ足りない。東京駅から千葉駅。これで37km。これにしましょう。

東京駅から千葉駅を眺めます。2.5m移動してまた千葉駅を眺めます。全く違う方向に見えるでしょうか? まあ気づきません。その差はほとんどわかりません。大阪駅から京都駅が43kmとほぼマラソンの距離で、少し離れ過ぎていますが、似たような感じです。

要するに、月はとてもとても遠くにあるので、こちらで車で30分、1時間移動しても、見える方向はほとんど変わらない。だからついてきているように見える…、ということです。1時間、2時間と時間が長くなると、月の日周運動での移動もあってよけいに位置関係がわからなくなるでしょうね。

この「追いかけてくる月」はとても不思議です。というのも、月を見ていると「追いかけてくるなぁ」とは思いますが、太陽についてはどうですか? 太陽が追いかけてくるなあと思ったことありますか?

多分、ほとんどの人があまりそういう気持ちになったことはないのではないか? と思います。勝手な想像の答えはあるのですが…。

いくら街頭や屋外照明で世間が明るくなったとはいえ、昼と夜では見える景色が全く違います。その中で、暗い夜空に浮かぶ月は、視線を集めて当然です。一方、昼間に太陽を見る…というのは、そもそも眩しすぎて無理。

同じように車を走らせていても、あるいは電車の中から見ていたとしても、気になるのは月の方なのではないでしょうか?

image by: Shutterstock.com

出典元:まぐまぐニュース!