2017年9月21日、中国人民銀行が、2017第3四半期の全国銀行、企業家アンケート調査報告を発表した。

<マクロ経済過熱度指数>

 調査によると、2017年第3四半期の中国銀行家マクロ経済加熱指数は、前期調査より3.8ポイント上昇し、39.0ポイントとなった。
 水準ラインとなる50ポイントには達していないが、上昇傾向を示しており、中国経済が回復傾向に入っているとの認識が示された。

 また、2017年第3四半期の企業家マクロ経済加熱指数は、35.9ポイントとなった。前期から1.9ポイント上昇したものの、水準ラインの50ポイントは大きく下回っており、中国企業家の多くが中国経済が冷え込んでいると認識していることが明らかとなった。

銀行家マクロ経済加熱度指数、企業家マクロ経済加熱度指数について
:中国人民銀行が中国国内の金融機関約3000行、及び企業約5700社に対して行うアンケートから算出される市場の過熱度指数。
 50ポイントを水準とし、100に近いほど市場が過熱している、0に近いほど冷え込んでいるとの認識していることを示す。
 マクロ経済加熱指数とのみ表記された場合は、銀行家マクロ経済加熱度指数を指す。

<信頼感指数>

 2017年第3四半期の銀行家マクロ経済信頼感指数は、前期調査より7.5ポイント上昇し、75.3ポイントとなった。

 2017年第3四半期の企業家信頼感指数は、前期から3.3ポイント上昇し、68.7ポイントとなっている。

銀行家マクロ経済信頼感指数、企業家信頼感指数について
:中国人民銀行が国内の金融機関約3000行、及び企業約2万社に対して行うアンケートから算出される今後の経済見通し予測。
 100ポイントを水準とし、200に近いほど先行きに楽観的、0に近いほど悲観的との認識を示す。

(China Press 2017:IT)