岡崎に対して懐疑的なのは、一部のメディアや解説者などで、チームメイトやサポーターはその価値を十二分に理解している。このゴールラッシュは今度も続くのか!? (C)Getty Images

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 火曜日のカラバオ・カップ(リーグカップ)3回戦、リバプール戦で、後半途中からの出場ながら1ゴール・1アシストのハイパフォーマンスを披露した岡崎慎司。全得点に絡み、レスター・シティを2-0の勝利に導いた。
 
 岡崎がレスターに入団したのは2015年夏。最初のシーズンは奇跡のプレミアリーグ制覇に貢献したものの、公式戦39試合に出場して6得点に終わった。2年前の昨シーズンは、41試合で6得点。とかくFWはゴール数という結果で評価されがちで、「ストライカーとしては結果を出せていない」や「ピッチに倒れている時間のほうが長い」など、批判的な意見が少なくなかった。
 
 献身的な守備でジェイミー・ヴァーディーの負担を軽減し、そのゴールセンスを引き出しているのは、ほかでもない岡崎なのだが……。なかなか正当な評価を得られないでいた。
 
 しかし、今シーズンは蓋を開けてみれば、ここまで公式戦7試合に出場して4得点のハイペースだ。いったいなにが変わったのか。レスターの地元紙『Leicester Mercury』が岡崎本人のコメントを掲載し、その“秘密”に迫った。
 
「やっている仕事は変わらないし、スタイルも変えていない。ただ、ハードワークをしてプレッシャーを掛けつつ、チームがボールを持った時はよりボックスの中で勝負しようと意識している。今シーズンから、考え方を変えたということ」
 
 同紙は、「日本代表で50得点を挙げ、ブンデスリーガでも42得点を決めてきた彼は、本来はゴール前で力を発揮するフィニッシャー」と説明。しかしながらレスターでは、「完全に異なる役割をこなしてきた。広範囲を活発に動いてカバーし、時には中盤に下がる。攻撃をスムーズにさせるうえで欠かせない選手」と、その名黒子ぶりを称えている。
 
 そして岡崎は、こう続ける。
 
「正直先発で出たいし、もっとゴールを決めてチームの勝利に貢献したい。でもいまのレスターの前線はいいストライカーが揃っていて、とてもレベルの高い競争がある。しかも、ヴァーディー、スリマニ、イヘアナチョ、ウジョアとみんな個性が違う。その中で、今シーズンは自分的にいいスタートが切れたと思う。フィットできているという手応えがあるし、チームのためにも自分のためにも、この状態をキープしていきたい」
 
 これまでの黒子的な役割に加え、信頼に足るフィニッシャーへの脱皮も図る“ブランニュー・オカザキ”。最後に同紙は、日本代表FWにこんなエールを贈った。
 
「リバプール戦のオカザキは実に力強かった。確かにFWの競争は激しく、イヘアナチョやスリマニも優良なタレントだが、レスターの前線に欠かせないのはやはりオカザキ。土曜日のリバプール戦(プレミアリーグ6節)では、彼がスタメンを張るべきだ」