(写真=『ジョイニュース24』)高梨沙羅について報じる韓国メディア

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平昌五輪まで約5カ月となった現在、注目選手の一人に挙げられるのが高梨沙羅だろう。

ワールドカップでは男女歴代最多タイの53勝の大記録を達成しており、平昌五輪でも金メダルが有力視されている彼女の動向は、連日のようにメディアが報じている。

「すでに“伝説”と言っても過言ではない」

そんな彼女には、平昌五輪の開催地でもあるお隣・韓国からも熱い視線が注がれている。

例えば韓国メディア『中央日報』は、「スキージャンプ王国の復活を夢見る日本“沙羅がいる”」と題した記事で、彼女の実績を紹介しながらこう評価している。

「日本では彼女を“女王”と呼ぶ。20代前半だが、すでに“伝説”と言っても過言ではない」

そして、「女子スキージャンプ選手の身長は1m60〜65cmが一般的であることを踏まえると、1m52cmしかない高梨はかなり小さい」としながら、「幼い頃にバレエをしていたおかげで柔軟性が必要な空中動作の技術も高い」と幼少期の経験まで調べて伝えている。

また、記事は平昌五輪での高梨の活躍にも期待を寄せており、「自身初の五輪となったソチ五輪では4位にとどまった高梨は、平昌五輪で金メダルを狙う。2000年代の4つの冬季五輪でフィギュアスケートでの2つしかメダルを獲得できなかった日本も、彼女にかける期待は大きい」と締めくくっている。

高梨の失格に「いい気味だ」

高梨に対する韓国の注目度が伝わってくるが、一方で、彼女の“粗探し”をするような報道もあった。

それは、今年8月にチェコ・フレンシュタートで行われた夏の欧州国際大会、グランプリ(GP)ジャンプの第2戦で、高梨沙羅がスキー板に対する体重不足で失格となった際、『ジョイニュース24』が報じたものだ。

「“平昌で金を狙う”高梨沙羅、ワールドカップ予選失格」と見出しを打った記事では、競技のルールを改めて確認しながら、『朝日新聞』が報じた、「思ったよりも暑くて予想以上に汗を流して体重が減ったようだ」という関係者の証言を引用。

そして「体重によって失格となる事例は過去にもあった。日本の原田雅彦が2006年のトリノ五輪当時、同じ規定を違反して失格となっている」と話を膨らませ、「高梨は過去、コンチネンタルカップで服装の規定違反によって失格となったことはあったが、ワールドカップでの失格は初めてのことだった」と高梨の失格歴を振り返っている。

さらに、この記事に対する韓国人のコメントにも棘がある。

記事のコメント欄には、「いい気味だ」「汗をかいて体重が減った?肉汁のようにダラダラと流したのかな」「25℃はそんなに暑くないでしょ。我が家のエアコンも25℃だけど涼しすぎるぐらいだ」などと綴られている。

このように韓国が高梨に対して悪態をついている背景には、韓国人選手が実力で高梨に及ばないということがあるかもしれない。

何しろ韓国は、今回の平昌五輪で、パク・ギュリムが史上初めて女子スキージャンプ選手の出場権を獲得したばかりであり、彼女の実力も実績も、高梨とは大きな差があるというのが実際のところなのだ。
(参考記事:高梨沙羅に挑戦状!? 韓国女子スキージャンプ史上初の五輪選手パク・ギュリムの野望

だからこそ、韓国は高梨に対し、対抗心とも妬みとも言える複雑な感情を抱いているのだろう。

いずれにしても、韓国が高梨に注目していることは間違いなく、それは彼女の存在感を示しているとも言える。

はたして来年の平昌五輪では、韓国は高梨にどんな視線を送るだろうか。

(文=李 仁守)