独西部フランクフルトアムマインで開催の「フランクフルト国際自動車ショー」で公開されたコンチネンタルの自動運転車の運転席(2017年9月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドイツ西部フランクフルト・アムマイン(Frankfurt am Main)で開催中のフランクフルト国際自動車ショー(IAA)では国内自動車メーカーもこぞって自動運転車を発表しているが、自動車大国のこの国では今なおこうした技術に不信感を抱く人々が大半を占めている。

 今月24日に閉幕する隔年開催の同自動車ショーでは、ダイムラー(Daimler)やフォルクスワーゲン(VW)といった国内大手自動車メーカーの走行試験場で、緊急停止や急な車線変更への対応、自動駐車などの機能を備えた自動運転車の試乗が行われている。

 米IT企業大手グーグル(Google)や米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)が自動運転車の開発で目覚ましい躍進ぶりを見せる中、ドイツではダイムラー、VW、アウディ(Audi)などと自動車部品メーカーのボッシュ(BOSCH)、コンチネンタル(Continental AG)、ZFなどの競合他社が、自動運転車への一般の支持を集めようと一丸となった取り組みを行っている。

 米コンサルティング大手アーンストアンドヤング(Ernst and Young)が最近実施した世論調査によると、自動運転車に乗りたいと答えたドイツ人はわずか26%、所有したいと答えた人はさらに低い18%だった。

 自動運転車に試乗したある女子学生は、「受け入れられるのに時間はかかるだろうけど、これが未来の姿」と感想を語り、「私はテクノロジーを信じています」と、自信たっぷりにほほ笑んだ。

 また61歳の男性は、「新聞や書類を読んでいる間に車が目的地まで連れて行ってくれるなんて夢みたいだ。でも自分の年齢を考えれば、夢のままで終わってしまうかもしれない」と語った。

 車の運転は楽しむべきもの、という考えが染み付いた一般的なドイツ人と比較すると、この2人の意見は非常に例外的と言っていい。

■「自動運転は絶対安全という確信が不可欠」

 VWは1990年代に米国で、「Fahrvergnuegen(『運転の楽しみ』の意)」という造語を用いた販売キャンペーンを行ったこともある。

 実際、今回の自動車ショーでの試乗会参加者らからは、「運転は機能性だけではない。楽しくなければ」という意見や、「(自動運転車は)すべてが自動化された高速道路上の車列の一部として乗るにはいいが、これに乗って街に買い物に行く気はしない」という意見も上がった。

 ドイツ西部ケルン(Cologne)近郊の調査機関「自動車マネジメント・センター(CAM)」は、一般的なドライバーの抵抗感を払拭(ふっしょく)するには、自動運転は絶対に安全という確信を抱かせることが不可欠だと指摘する。

 ボッシュのモビリティー部門責任者、ロルフ・ブランデル(Rolf Bulander)氏はAFPに対し、自動運転車は「人の命を救う」と主張。いつか世の中が運転支援システムの性能や応用に慣れる日が来ると語った。
【翻訳編集】AFPBB News