ハンブルガーSVのトップチームで初のベンチ入りを果たした伊藤達哉【写真:Getty Images】

写真拡大

 現地時間20日にブンデスリーガ第5節が行われ、ハンブルガーSVはドルトムントに0-3で敗れた。

 この試合ではハンブルガーSVの酒井高徳がスタメン出場、ドルトムントの香川真司もリーグ戦今季初スタメンで先制ゴールを挙げる活躍を披露した。そんな中、ハンブルガーSVのベンチには“第3の日本人”が座っていた。

 背番号43を着けてメンバー入りを果たしたのは、伊藤達哉である。柏レイソルの下部組織出身の同選手は、2015年にハンブルガーSVのU-19チームに加入。昨季からは4部相当のレギオナルリーガを戦うセカンドチームに昇格して活躍していた20歳のウィンガーだ。

 残念ながらブンデスリーガ1部初出場とはならなかったが、伊藤はドルトムント戦後「怪我人がいっぱい出ていたので、チャンスがくるかなあって、本当は先週から思っていたんです。それで今週たまたまチャンスがきて、気持ちとかの準備はもう出来ていたんで、試合に出られたら何か少しは見せられるかなあって思っていた」と初のトップチームでのベンチ入りを振り返った。

 柏レイソルU-18時代の2014年に参加した中東での国際大会で披露した活躍がハンブルガーSVのスカウトの目に止まり、2015年にドイツへ移籍。その後順調にステップを上り、今季はレギオナルリーガ・ノルト(4部)の首位を走るセカンドチームの主力として、さらに2週間ほど前からトップチームの練習に参加するようになったという。

「怪我人が帰ってきたりとか、ベンチ(メンバー)が増えても、もう1回(トップチームに)入ってこれるように、自分のカテゴリーでまた頑張りたい」

 ブンデスリーガ1部でのベンチ入りを経験し、伊藤の大舞台への思いはより強くなったようだ。地元メディアは20歳の日本人アタッカーがチーム内で高く評価されていると伝えていた。今季は開幕したばかりで、チャンスはまだ多く残されている。

「自分が入ったら、緊張とか萎縮するような年齢でもないんで、20歳で。プリシッチ(ドルトムント)は19歳であれだけやっていて、自分も一軍でスタメンに定着しないといけないくらいの歳なんで、最初で最後のチャンスではないですけど、まあでも、準備はできていました」

 18歳になったばかりの2015年7月にハンブルガーSVへ加入した伊藤にとって、今季は3年契約の最終年でもある。勝負の1年、スタートラインには立った。次なる目標はブンデスリーガデビューだ。

(取材:本田千尋、文・構成:編集部)

text by 編集部