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「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深掘りレビュー。今回は、Cerevoのラジオ『Hint』を使い倒します!



Cerevo

Hint

実勢価格:2万3760円



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Woofer



Control

【SPEC】サイズ:H297×W80×D80mm 重量:約1075g カラー:フロストシルバー/ブラック 付属品:電源コード/バッテリー/インシュレータ/外部アンテナ ラジオ:ワイドFM(FM補完放送)対応 AM波は受信不可 Bluetooth:4.2搭載 最大出力:10W×3 ユニット:3WAY(66mmユニットスピーカー、ツィーター、ウーファー) 音声入力:ステレオミニジャック バッテリー充電方法:microUSBケーブルを本体接続にて充電 バッテリー充電時間:約5時間 バッテリー連続稼働時間: 約3時間

『Hint』ってどんなラジオ?

思わず近くに置きたくなる、新しいラジオ



ニッポン放送、Cerevo、グッドスマイルカンパニーが開発に携わったスマートなデザインが斬新な『Hint』。ニッポン放送の人気アナウンサー・吉田尚記氏が「カッコいいラジオが欲しい」とつぶやいた一言から開発がスタートし、分野の異なる3社がコラボレーションして完成させたラジオだ。特に「声」にフォーカスしたこだわりの音づくりがなされており、ニッポン放送技術部監修の元、人の声が心地よく柔らかく聴こえるサウンド設計を実現。これによりリスナーはラジオ特有とも言えるパーソナリティへの距離の近さや気配をより身近に感じとることができる。

無指向性スピーカー内蔵のため部屋中どこにいても360°クリアな音質が響き渡り、ラジオとしてだけでなく単独でBluetoothスピーカーとしても使用することができる。スマホやパソコンにはいっている楽曲、ストリーミングサービス、Podcastなども聴くことができ、音楽のボリュームと番組の選曲は上部のダイヤルをクルクルと回して行う。

【スマホへ情報を送るBLEビーコン搭載】



▲ラジオ番組が紹介をしたwebサイトのURLをDTMF音(電話のピポパ音)としてオンエアすると、ラジオから手元のスマホへ自動で転送する機能。

【独特のフォルムでカラバリは2色】

 

▲カラーはフロストシルバーとブラックを用意。今後は法人やメーカーのロゴを入れたり音声を収録した「カスタマイズモデル」も製作可能だ。

『Hint』の使いやすさをチェック



【作業しながら流しっぱなしが心地いい】



▲多様なテイストの部屋にマッチする高いデザイン性が◎。電源を入れるとすぐにラジオが聴ける点が便利に感じた。

【選局オートラン機能つき】



▲ペアリングボタンを押しながら選局ダイヤルを左右どちらかに回した状態で数秒待つと選局オートランが行われ自動選局する。

【MicroUSBケーブルで充電】



▲パソコン使用時にさりげなく充電できて便利。左側の音声出力端子でイヤホンやヘッドフォンを繋ぐこともできる。

『Hint』のサウンドをチェック



【緑がラジオモード、青がスピーカーモード】



▲ディスプレイを押すと簡単にモード変更可能。音質はいずれもかなりクリアだがボリュームのマックス時がもう少し音量が大きくなるとなお良い。

【スマホと繋げると良質なスピーカーに。】



▲無指向性スピーカーのため部屋のどこにおいても音の偏りを感じず、どのジャンルの音楽もバランス良く聴こえた。

【電波受信状態を良くするには外部アンテナを装着】



▲ビルの中や乗り物では若干電波が弱まるため何度か使用。聴こえが良くなる。radikoユーザーには馴染みのない行為で新鮮だ。

使い倒しインプレッション

DJの想いを繊細に伝え、リスナーに寄り添うラジオ



ラジオは動画よりも情報量が少ない分、楽曲やDJの言葉がパーソナルに、じんわりと胸に響くことがよくある。リスナーからのメールに共感したり懐かしい曲であの頃を思い出したり。情報過多の世の中で疲れている我々の心に束の間寄り添ってくれるような印象だ。そんなラジオの「身近さ」や「気配」に着目してつくられたこの『Hint』は、確かに従来のラジオと比べてより深く醍醐味を感じられた。まずは使用時も使っていない時でもインテリアに馴染みやすい筒状のデザインが気分を高めた。また寂しさが増しやすい深夜、暗闇のなかでこれをつけてジッと聴いていると航海中ようやく見つけられた灯台のような、あるいは自身の輪郭線を照らし出してくるサーチライトのような存在に思えてきて心を落ち着かせた。深夜に限らず爽やかな朝の番組も陽気な昼の番組も、スマホで聴いていた時と比べ番組そのものの勢いをダイレクトに感じ取ることができた。個人的には筆者自身タレントとしてラジオ番組のレギュラーコーナーを持っているため、このようなラジオの開発は演者としても朗報である。ちなみにBluetoothスピーカーとしての使用時にはこれで玉置浩二氏のアルバムを聴くと響きが抜群でかなり痺れる。

全体は近未来的な仕上がりのデザインだが上部のディスプレイを押せばすぐに聴けたりボリュームや選曲はダイヤルで調節するアナログ的なインターフェースが温かみを感じて良かった。ラジオ自体は学生時代に手づくりをした経験を持つ人も少なくないかもしれないが、プロの大人達が本気でつくるとこうも違うものかと思う。現時点ではまだニッポン放送の番組『ミューコミ+プラス』内での放送のみで使われ、他局では展開されていないが今後活用される可能性がある「BLEビーコン」機能は番組内で紹介したURLの情報が放送局からのDTMF音により手元のスマホへ自動転送されるようになるという。これにより「ラジオを体感」すると言う新しい体験が期待できる。

近年では震災や自然災害などを通してラジオでの情報収集の重要性がいま一度見直されている。そのためにも今後は付属のバッテリーがなくなってしまっても手動で充電できる機能が追加されると万が一の際に防災面でより安心だと感じた。

結論

【ここが○】

・無指向性スピーカーの高い音質で、好きな番組をより深く楽しめる。

・なんとなくの「ながら聴き」にも最適で、気分の上がるデザイン性。

・Bluetoothスピーカーとしても使えて人の気配を感じられる。

【ここが×】

・電波の受信能力が高くはない点と、マックス時の音量がすこし控えめな点。

マニアにはたまらない、

今までになかった新感覚のラジオ



新しさの中にも懐かしさがあったり、開発にあたった3社がこだわり抜いてつくっただけありデザイン・性能面いずれも斬新でラジオマニアにはたまらないつくりになっている。BLEビーコンなどまだまだ試験的な機能も含めてどのように普及していくのかが肝。



▲様々なテイストのインテリアにマッチするデザイン。普段からラジオをほとんど聴かない層にもどの程度アプローチするか。

文/奈津子 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋

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