ニューヨークに到着した李外相=20日、ニューヨーク(聯合ニュース)

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【ニューヨーク聯合ニュース】北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相が国連総会で一般討論演説を行うため、20日午後(米東部時間)に米ニューヨーク入りした。

 李氏は北朝鮮を出発し中国・北京の北朝鮮大使館に1泊した後、中国の航空会社の便でニューヨークのケネディ国際空港に到着。慈成男(チャ・ソンナム)国連大使に出迎えられた。北朝鮮の国連代表部は空港側に特別に警護を要請するなど、報道陣に敏感な反応を示した。

 李氏は空港で待ち構えていた報道陣の質問には一切答えなかった。しかし、宿泊先のマンハッタンのホテルに到着すると、「(北朝鮮には)犬がほえても行列は進むという言葉がある」とし、「犬がほえる声でわれわれを脅かそうと考えるなら、それこそばかげた夢だ」と述べた。国連総会でのトランプ氏の演説に対する批判とみられる。

 トランプ氏が演説の中で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼んだことには、「トランプ大統領の補佐官たちがかわいそうだ」と答えた。

 李氏の一般討論演説は22日に予定されている。北朝鮮の外相は2014年から毎年演説しており、李氏は昨年に続いての演説となる。北朝鮮は演説で自国の核・ミサイル開発計画を正当化し米国を批判してきた。今年は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の採択を批判する一方で、北朝鮮の核武装の能力を誇示するとみられる。トランプ氏の演説について強いトーンで反論することも予想される。

 李氏は翌23日にグテレス国連事務総長と会談すると伝えられた。それ以外は、第三世界との非公開の接触に注力する見通しだ。開発途上国で形成する77カ国グループ(G77)閣僚会合の開会式に出席する可能性もある。

 北朝鮮が李氏のニューヨーク訪問を機に米国と接触するかも関心を集めるが、非難の応酬が続く現在の状況からすると見込みは薄いというのが大方の見方だ。

 李氏は来週初めに米国を出発するとされる。