JR水道橋駅から外堀通りに沿って歩くと、神田川右岸の盛土部分を走る総武線や中央線の電車が見える。その盛土や切土の表面に、いくつもの穴が開いた新たなコンクリートの表面が出現し始めた。

JR東日本がすすめる首都直下地震対策関連工事の一環、「御茶ノ水駅付近盛土・切土耐震補強工事」。発注者はJR東日本、施工は東鉄工業・鉄建建設・鹿島建設JV。

この工事は、昌平橋〜水道橋間約1.2kmの盛土・壁面部分の耐震補強をめざし、盛土・壁面に約2300本のアンカー(杭)を打ち込むことで補強する工事。

線路のすぐ下を流れる神田川上から施工するために、垂直な壁面を自在にスライドする新開発「壁面自在移動足場(コゲラステーション)」などを用いて、補強工事がすすめられている。

また、斜面強化対策の一環として、駿河台側の切土部分の耐震補強工事もすすむ。斜面に土を盛って平坦にした盛土に対し、切土は斜面を切り取って平坦にした部分。この切土にも約1400本のアンカーを打ち込んだ。

切土部分は、列車が運行しない深夜帯に作業することから、作業の効率化と安全施工を目的として開発した「リフトアップ台車」などを活用して実施された。