前半は、いつでも点が取れる、と言う雰囲気だったが、多くの選手が次々にシュートを撃つも、1点は遠かった。記録達成を逃したのは残念だが、C・ロナウドを擁してもホームで勝てなかったことの方が問題だ。 (C) Getty Images

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 9月20日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第5節が行なわれ、レアル・マドリーは0-1でベティスに敗れた。

 リーガ開幕前のスーペルコパ(スペイン・スーパカップ)で5試合の出場停止処分を受けていたクリスチアーノ・ロナウドにとっては、今シーズン初のリーガの試合ということで、さっそくゴールを奪えるかどうかが注目された。
 
 またこの試合でマドリーがゴールを奪えば、公式戦74試合連続得点ということで、1963年に“サッカーの神様”ペレ擁するブラジルのサントスが樹立した記録を更新することになり、歴史が塗り替えられるかどうかにも、人々の関心は集まった。
 
 復帰したエース、C・ロナウドは開始30秒でいきなりペナルティーエリアに侵入してシュートを放とうとする積極性を見せるが、これはDFに阻止される。
 
 最初の決定機は、アウェーチームにもたらされた。3分、サナブリアとカマラサの2人でボールをゴール前まで運び、サナブリアがシュート。これがGKナバスを破るも、ゴール前に戻ってきたカルバハルの身体に当たり、マドリーはいきなりの危機をしのいだ。
 
 対するホームチームは10分、ゴール前でボールを受けたC・ロナウドがヒールでのシュートを狙うが、DFにブロックされる。このプレーを皮切りに、マドリーは次々にゴールチャンスを生み出していった。
 
 17分、22分とモドリッチが決定的な状況から強烈なシュート。しかし、いずれもゴールマウスを捉えられない。29分にはC・ロナウドがベイルのパスをダイレクトで叩くも、GKアダンは足元に飛んだ強烈な一撃をしっかりキャッチした。
 
 42分にはモドリッチの縦パスを受けたイスコが鋭い切り返しでDFをかわしてシュートを放ち、その2分後にはC・ロナウドが左サイドからのカットインという得意なかたちでフィニッシュまで持ち込んだが、いずれもアダンの牙城を崩すことはできない。
 
 マドリーは決定機の山を積み重ねていくが、ベティスも防戦一方だったわけではない。攻撃的姿勢を保ち(ゆえに守備が甘くなってマドリーに好機を与えたわけだが)、34分にはファビアンがカルバハルのスローインをカットしてドリブルで左に流れながら鋭いシュートを放つという決定機(GKナバスが好セーブ)を作った。
 
 前半から、互いに不思議なほど自陣にスペースを空けていたが、後半になると、ともにこれを利用することで、試合はオープンなものとなっていく。そのなかで、より多くのチャンスを作ったのは、もちろんマドリーだった。
 
 51分、イスコのパスで左サイドを抜け出したベイルのクロスをC・ロナウドが合わせたプレーは、まさに決定的だったが、ミート直前のイレギュラーバウンドもあってか、ボールはクロスバーを越えていく。彼の同様のシュートは、73分にも見られた。
 
 こうした展開が続き、徐々にプレーが雑になっていくマドリー。ボールコントロールのミスでボールを失ったり、イージーな場面で相手にパスをぶつけたり、味方同士で衝突したりすると、サンチャゴ・ベルナベウのスタンドからはブーイングも聞こえるようになった。
 
 ジダン監督がアセンシオ、L・バスケス、マジョラルを投入しても、状況は変わらない。シュート数は増えていくも、ゴール前を固めたベティスのゴールは遠く、逆に前がかりになることで、ピンチを迎えたりもした。
 
 75分、L・バスケスの右からのクロスに、ベイルがヒールで合わせる。決まれば、まさにスーパーゴールと呼ぶべきアクロバティックなシュートだったが、GKアダン、そしてポストにも阻まれ、歴史的なゴールは最後まで訪れなかった。
 
 無数にあったチャンスを逃したマドリーは、その代償を支払わされることとなった。アディショナルタイムの4分、フリーのバラガンにクロスを上げられ、やはりフリーのサナブリアにヘディングシュートを決められたのである。
 
 エースの復帰と歴史的偉業をサポーターとともに祝うはずだった一戦で、マドリーは今シーズン初の無得点、そして初黒星……。リーガではいまだサンチャゴ・ベルナベウで勝利を挙げていない(過去2戦は引き分け)王者はこれで、宿敵バルセロナに勝点7離されての7位に沈むこととなった。