後半31分、筑波大DF鈴木大誠が打点の高いヘディングシュートを見せる

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[9.20 天皇杯4回戦 筑波大0-2大宮 カシマ]

 あえて自らを責め、今後への糧にした。Jクラブ勢を3連破してきた筑波大の快進撃はベスト16でストップ。0-1の後半31分には途中出場のMF西澤健太(3年=清水ユース)の左CKからDF鈴木大誠(3年=星稜高)が打点の高いヘディングシュートを見せた。

「一昨日、西澤とセットプレーの練習を20本ぐらいやって、ピンポイントで決まっていた。セットプレーには自信があったし、感覚的にも悪くなかった」。しかし、ボールは惜しくもクロスバーを越え、同点ゴールとはならず。「惜しかったで終わったら成長はない。自分のせいで負けたと思わないと、うまくならない」。後半アディショナルタイムにも右CKに頭で合わせたが、ゴール左に外れ、「2本決定機があって、そこで決め切れていない。自分のせいで負けたと思わないといけない」と繰り返した。

 183cmの鈴木大と185cmのDF山川哲史(2年=神戸U-18)は空中戦で強さを見せ、大宮のロングボールに対してことごとく競り勝った。しかし、前半28分、大宮FW清水慎太郎のシュートがPA内で山川の手に当たり、PKを献上。「ゲームプランは思いどおりに進められていた」中で手痛い先制点を決められた。

「あれをアンラッキーと思ってしまったら、うちに成長はない。足を振らせちゃいけなかったし、極限まで間合いを詰められていたかどうか」。あくまで自分たちの守備に問題があったと強調。「筑波らしさは出せた。ゴール前の差。そこに尽きる」。そう敗因を求めた。

 天皇杯での躍進は止まったが、1回戦でJ3のYS横浜、2回戦でJ1の仙台、3回戦でJ2の福岡を次々と撃破していく中で手応えも深めていった。「仙台戦までは個人としてもチームとしても通用すると思っていなかった」というが、実際に試合を重ねる中で十分に渡り合えることは結果でも内容でも証明してきた。

「今日も筑波大として通用する部分はたくさんあった」。星稜高時代に主将として全国高校選手権優勝に導いた鈴木大は大会全体を振り返り、「自分に新たな可能性を与えてくれた。プロを目指すうえで、どこを伸ばさないといけないか、どこが武器になるか、ヒントをたくさんもらえた」と、さらなる成長につながるきっかけをつかめたようだった。

(取材・文 西山紘平)


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