19日、相次ぐ自殺が問題になっていた韓国馬事会・釜山慶南本部の厩務(きゅうむ)員のうち、約3人に1人がうつ病の高危険群に属していることが明らかになった。資料写真。

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2017年9月19日、相次ぐ自殺が問題になっていた韓国馬事会・釜山慶南(プサンキョンナム)本部の厩務(きゅうむ)員のうち、約3人に1人がうつ病の高危険群に属していることが明らかになった。韓国・KBSが伝えた。

韓国雇用労働部は同日、韓国馬事会の釜山慶南本部・ソウル本部・済州(チェジュ)本部に属する厩務員らを対象に職務ストレス調査を行った結果、釜山で34%、ソウルで32.3%、済州で43%がそれぞれうつ病の高危険群に属していたと発表した。原因には、1年契約による雇用への不安感、不安定な月給、所属感の不在、家庭生活に支障を来す多忙などが挙がったという。

同部はまた、釜山慶南本部と協力会社14社、訓練担当調教師32人を対象に特別監督を実施、産業安全法違反で255件を摘発した。これにより前・現職の本部長4人が起訴意見付きで送検され、また別途法違反の270件について計4億6000万ウォン(約4540万円)の過料が科された。

特別監督ではまた、釜山慶南本部の安全保健管理の責任者である本部長の職務怠慢が明らかになった。調教師らは5年間で62件の労災事案を隠蔽(いんぺい)していたほか、施設・器具の火災予防や墜落防止など安全措置の不備が多数見つかった。

さらに、非正規職の賃金未払い、時間外手当の過小支給など労働基準法の違反事例も多数発覚、107件の未払い賃金・手当は合計2億ウォン(約1970万円)に上っていたという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「馬事会は公的機関の平均年俸1、2位に毎年ランクインする。でもその裏には多数の契約職の超過勤務がある」「馬事会は詐欺師みたいなもの」といった批判が寄せられ、「調教師の通帳を調査してみたら?」「厩務員の処遇を改善して今後は正規職にする制度をつくるべき」などの声が上がっている。

しかし一方で、「馬事会だけじゃないよ。韓国社会に生きる人の大半がうつ病高危険群に属している」「公的機関ですらこんな管理状態なのだから、一般企業もまねするよね」「最近はどこの職場も似たようなものでは?」など韓国社会全体に警鐘を鳴らす声も根強い。

中には「動物と触れ合うとうつ病が治るというのは間違いなんだね」と皮肉交じりのコメントもみられた。(翻訳・編集/松村)