クリストフ・クラマーがいかにタフな選手であるか、今更それを言葉にする必要もないだろう。特に印象的だったのは3年前のワールドカップ決勝アルゼンチン代表戦でもことだ。

前半17分に相手選手エセキエル・ガライと衝突し頭部を強打した同選手は、それから31分までプレーしたものの最終的に交代。その後に脳しんとうを抱え意識が朦朧としていたことが明らかとなり、主審には「これは決勝戦なんですか?」と質問をしていたという。

だがこの4日間でもまた、クラマーは再び頭部の負傷でメディアに取り上げられる日々が続いた。まずは土曜日夕方に行われたライプツィヒ戦にて、相手MFケイタとの競った際に相手の足を顔面に受けて鼻からおびただしい量の出血。ケイタは退場処分となっている。

さらに火曜日に行われたシュトゥットガルト戦では、今度はアナスタシオス・ドニスの後頭部が顔面に強打し、再びクラマーの鼻と額から大量の血が流血。一度は治療をしてピッチに戻ってきたものの、結局ハーフタイムで交代した。

その後に明らかとなった診断結果によれば、クラマーは鼻りょうに裂傷を負っていたためにすでに縫合がなされたとのこと。さらに頭部への打撲もみられるという。そのため「大事をとって交代させた」というヘッキング監督だが、週末に行われるボルシア・ドルトムント戦での出場についてはおそらく本日水曜にも判断がなされることになるだろう。


その一方でこの試合では、トビアス・シッペルがグラードバッハ移籍後はじめての出場を果たした。だがなにもシッペルが今夏に加入したというわけではない。2部カイザースラウテルンで先発を務めていた同選手だったが、2年前にヤン・ゾマーのバックアップとしてグラードバッハ移籍を決断。「その時からどういう役割なのか理解していた。必要とされるときに期待に答えられるよう練習に勤しみ続けるということだ」と語り、2015年5月以来の出場に「久々プレーできてもちろんうれしいよ。ただヤンの負傷はいいことではないけど」と言葉を続けた。

ヘッキング監督はこの日にみせたシッペルのプレーについて、「特にベックへの対処は素晴らしかった。安定感を醸し出していたし、彼にはこれまでも全幅の信頼を寄せている」と強調。なお膝の内側側副じん帯を損傷しているヤン・ゾマーの状態については、「改善は見られているし、感覚も比較的いいようだが、しかし数日は様子見だ」との見方を示している。