“恋がしたい”今まで気にもとめなかったけど、ふと思いつくフレーズです。以前はしていたのにすっかり忘れてしまった人や、“恋する感覚を忘れてしまった人”がいます。男の友達はいっぱいいるけれど、恋には発展しない。あるいは、周囲に女性しかいない。男性を見ても、特になんとも思わない。そんな迷宮から抜け出して、自然と恋する感覚を取り戻す方法をお伝えします。

恋は”生理現象”!

恋って何なのか、と考えた時に、最初に思いつくのは“生理現象”です。例えるなら、お昼になるとお腹がすいたり、トイレに行きたくなるようなものです。ただ厄介なのは、この恋という生理現象は、対象物が存在しないと発動しません。「恋はどうすればできるのか?」と頭で考えても、その感覚が理解できるはずもなく、恋ができない理由があるとするのなら、“その感覚を邪魔している何か原因がある”ということになります。

恋はある種の”勘違い”

恋愛のメカニズムを理解しようとして、たくさんコラムを読んだり、漫画を読んだりする方もいるでしょう。ただし、ほとんど恋愛に関するものは、恋をしてから後の話を書いています。「どうやったら人を好きになれるの?」という質問には、なかなか答えてくれませんし、「恋ってどんな感覚なの?」という質問に、言葉で説明するのは、とても難しいことです。言ってみれば、恋は勘違いです。

女性にも欲求があることを”否定”しない

恋はなんのためにするのかと言えば、人間の種を繁栄させるためです。つまり、生殖機能です。その行為をスムーズにするための、潤滑剤と言えるかもしれません。知らない男女が急に呼び出されて「あなたたち今日から子孫繁栄しなさい」と言われても、「えー?なんでこの人なの?」と思いますが、好きな人とだったら、承諾できるでしょう。だからと言って、別にいやらしい意味ではなくて、女性の身体にはそのような機能が存在する、ということです。

”嫌いじゃない”は、”好き”なのか?

全く知らない人と出会ったら、共通点を探すところから始めなければなりませんが、とても仲の良い、好きな友人の友達だったら、「あぁ、あの子の友達なの?よろしく」と、一気に打ち解けられることでしょう。好きな人の友達なら好きになりますし、嫌いな人の友達なら嫌いになる可能性は高いです。

そういう時は、好き・嫌い、と白黒をはっきりつけずに、好きまではいかないけど、嫌いでもない人をたくさん作りましょう。友達じゃないけど知り合い、みたいな感じです。嫌いじゃない人が、好きな人に変化することだって、よくあることなのです。

好きになるキッカケは何でもいい

男性に恋をするきっかけは、正直なんでもいいのです。その日に着ていた服がよかったとか、髪型が良かったとか、そんなことでも大丈夫です。ただ、「あの人、嫌い…」から恋に発展させることは難しいので、その男性に好意を持てる部分を見つける、ということが大切です。

相手を見ただけで、その人の全てがわかる人はいません。長く付き合っても、全部を知ることは困難です。彼の持つ何かに好き、という感覚を覚え、興味を持ち、そこから彼を知っていくうちに好きになり、独占したくなる。これが一般的な順序です。

興味を持つだけでは、まだ恋ではない

興味を持って知っていくうちに、彼の良い部分が見えてくるでしょう。でも、だからと言って、その段階ではまだ恋ではありません。恋に落ちてしまうと、寝ても覚めても彼のことを考えてしまい、彼の言った言葉をくり返し脳内再生し、彼の好きなものを街中で探し、いつも一緒にいたいと思ってしまいます。

そこまで強烈でなくても、彼のことを考えるとドキドキするということも「あ、これが恋かも」と言えるでしょう。興味を持つこと・好きになること・恋をすることは違います。興味を持って、好きになって、そこから恋に発展します。

恋愛は、「過程を経験する」ことに意味がある

元々、恋愛体質の人は、自分で恋をすることを止めることができません。叶わない恋だとしても、突っ走ります。そして、派手に爆発します。しかし、恋を忘れた人は、例え、「あれ?ちょっと好きかも」と思っても、「やっぱいいや、やめとこう」と、自分を止めることができます。また、恋愛に限って言えば、“好きになって交際し、結婚すること”が課題や目標ではありません。むしろ、それらは付随するオマケでしかありません。

好きだの、フラれただの、仲直りしただのと、笑ったり泣いたりしている、それらの恋愛の過程を経験することに意味があります。効率的に恋をしようとか、誰も損をしない恋愛にしたいとか、楽しくないけど辛くもない恋にしたい、というのであれば、初めから恋は止めた方がいいかもしれません。

男性と出会う機会を増やす

好きにならなくても、たくさんの男性に出会う機会を作りましょう。「出会いがない」とぼやく女性の多くは、忙しくて合コンなんか行く暇がないとか、自分の趣味に没頭していてそれどころではないという人が大半です。でも、腕を組んで悩んでいてもしょうがないので、恋が何かを考える前に、男性と出会わなければなりません。家と職場の往復だけではムリなことなので、人が多くいる場所に足を運ぶしかありません。

大勢の人間を観察する、ということは、考えずに感じる訓練でもあります。「こういう人とだったらデートしてもいいかな」とか、「この人は絶対嫌だな」と思いながら眺めることは、たくさんの人との交際のシミュレーションをすることです。ですから、おのずと“自分がデートしている様子”を想像することにもなります。そのイメージが、自分がいつか恋愛した時の姿でもありますし、イメージさえできれば、次のステップに行くことは難しいことではありません。

相手に好かれて始まる恋もある

自分から好きにならなければ恋ではない、と思っていませんか?そんなことはありません。特に女性の場合、相手から好きになられて始まる恋もあります。「愛されるより愛したい」とか「愛するより愛されたい」とか、様々願望があるかもしれませんが、「私はこういう恋愛がしたい」と言い切る前に、いろんなパターンがあっていい、ということは忘れないでください。

自分から好きになったわけではなくても、つき合っているうちに徐々に好きになったり、熱烈にアタックされているうちに好きになったりする場合は多いです。恋は、追いかけているつもりが追いかけられていたり、追いかけられていると思ったら追っていたり、という立場の逆転がよくあることなのです。

いかがでしたか?恋というのは感覚です。どんな部分に魅力を感じるのかは、人それぞれです。ただ、恋する方法を模索しても何も始まりません。一度きりの人生です。ぜひ、良い恋愛をしましょう!