[9.20 天皇杯4回戦 長野0-1磐田 長野U]

 第97回天皇杯全日本サッカー選手権の4回戦が20日に行われ、J1のジュビロ磐田が敵地でJ3のAC長野パルセイロと対戦し、1-0で勝利した。磐田は2006年度大会以来、11年ぶりのベスト8進出。準々決勝は10月25日に開催され、同じJ1の横浜FMと対戦する。

 長野は直近のリーグ戦である17日のJ3第23節・FC東京U-23戦(0-1)から先発11人を総入れ替え。3-4-2-1の布陣を採用し、ボランチにMF明神智和、シャドーに古巣対戦のFW荒田智之を据えた。一方、磐田は17日のJ1第26節・浦和戦(1-1)からDF高橋祥平を除く10人を変更。東福岡高から今季加入の19歳MF藤川虎太朗がプロ初先発を果たし、3-4-2-1のシャドーに入った。

 先に試合の主導権を握ったのは、2003年度大会で優勝を経験している磐田。積極的な入りを見せ、セットプレーを中心にチャンスを作り出していく。だが、6月21日の2回戦・FC東京戦(1-1、PK5-4)でジャイアントキリングの立役者となった長野GK武田大の好セーブに遭い、ゴールは奪えない。前半24分にはPA手前左から高橋が右足でクロスを送り、PA内中央に飛び出したFW齊藤和樹が右足で合わせ損ねたボールがそのままゴール右に決まるが、オフサイドで得点は認められなかった。

 我慢の時間が続く長野は、1トップを務める34歳のベテランFW宇野沢祐次にボールを当てて攻撃を組み立てると、前半27分にその宇野沢が左サイドでファウルを受けてFKを獲得。キッカーのMF岩沼俊介が左足で高い弾道のクロスを出し、ファーでDF内野貴志が頭で合わせるも、ゴール右に外れた。

 磐田は相手にファーストシュートを許してからボールを握られる時間帯もあったが、サイド攻撃や齊藤の裏抜けを生かして再び攻勢に出る。前半42分には左サイドのDF中村太亮が左足で高精度のクロスを送り、ファーのMF上原力也が低い体勢からヘディングシュート。しかしGK武田に阻まれ、合わせた位置もオフサイドと判定された。

 無得点で前半を折り返した磐田は後半7分に先制。押し込んだ状態から攻撃を作り直し、中盤のスペースでバックパスをもらった上原が右サイドに展開する。余裕を持って受けた太田が右足で狙い澄ましたクロスを送ると、ニアに入った齊藤が頭でこするように合わせ、ふわりとした軌道でゴール左上に決めた。

 J3最少失点を誇る長野の守備を攻略した磐田。その後も攻勢を続け、後半11分にPA手前中央へ持ち出したMF上田康太が左足でミドルシュートを打つ。だが、GK武田にセーブされて追加点とはならず。同19分には藤川を下げ、同じ高卒ルーキーのMF針谷岳晃を投入。同33分、その針谷が右にボールをはたき、受けた太田の右クロスに齊藤が高い打点で合わせるが、ヘディングシュートはGK武田に防がれた。

 磐田はなおも攻撃の手を緩めない。後半35分、中村太亮が左サイドのゴールライン際から左足でクロスを供給。GK武田の伸ばした手を越え、ファーで受けた太田が至近距離から右足で狙うも、シュートはクロスバーの上に外れた。

 終盤は前への圧力を強めた長野にゴールを脅かされるシーンもあった磐田だが、J1で2番目に失点の少ない安定した守備を発揮し、1-0のまま逃げ切りに成功。長野の快進撃はここでストップし、県勢初の8強進出は叶わなかった。


★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!

●2017シーズンJリーグ特集ページ

●第97回天皇杯特設ページ

●[天皇杯]4回戦 スコア速報