はっきりとした物言いが時折話題をさらうドナドーニ(左)と冷静な口ぶりのスパレッティ(右)。両指揮官はPKの判定を巡って持論を展開した。 (C) REUTERS/AFLO

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 現地時間9月19日、セリエA第5節でインテルとボローニャと1-1で引き分けた。開幕4連勝と好調だったインテルは、ボローニャに押される苦しい展開となるも、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)での判定の末に得たPKを決め、辛くも勝点1を手にする格好となった。
 
 日本代表DFの長友佑都が3試合ぶりに先発復帰を果たし、フル出場した一戦。32分に先制を許したインテルは、後半に反撃したものの、なかなか得点を奪うに至らないもどかしい時間帯が続いた。
 
 そんな中で迎えた75分、インテルに好機が訪れる。クロスボールに反応した途中出場のエデルが、後方から相手DFのイブライマ・エムバイエに倒されると、主審のマルコ・ディ・ベッロはPKを宣告。ボローニャ側は猛抗議するが、VARを経てレフェリーは改めてペナルティースポットを指さした。
 
 これを主将のマウロ・イカルディが難なく決めて同点としたインテルは、逆転こそできなかったものの、開幕からの無敗を5に伸ばした。
 
 一方、2連敗中だったボローニャは、首位争いを演じるチームからの金星を逃した形だ。それだけに指揮官のロベルト・ドナドーニは悔しさからか、試合後に「こういうPKは不当だと思う」と漏らしている。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。
 
「プレーの最初にエムバイエはバランスを崩しており、エデルはそれから倒れた。ボールは別の方に向かっていたはずだ。映像でジャッジする人間にとって明確だというなら、嬉しいよ。ユベントスやローマ、ミラン、ナポリなど、ビッグクラブとの対戦で我々が同じ状況になったときに、同じようにジャッジされることを願っている」
 
 そう不満をぶちまけるボローニャ指揮官は、さらに「結果という点では、我々は奪われたと感じているよ。選手たちは素晴らしいクオリティーとインテンシティーの試合をした。これが正しい道であり、頭を上げなければいけない」と、暗に判定を非難してもいる。
 
 これに対して、インテルの指揮官ルチアーノ・スパレッティは、「精彩を欠いたパフォーマンスだった」と試合内容を振り返りつつ、「ドナドーニの言い分は大げさだ」と反論している。
 
「仮に彼らが勝っていたとしても、我々は何も言えなかっただろう。いずれにしても、我々はもっとうまくやらなければいけなかった。だが、ドナドーニが言うほどスキャンダラスなドローだとは思わないね」
 
 試合を優位に進めながらPKに泣いたボローニャと、辛うじて引き分けたものの連勝が止まったインテルは、9月24日に行なわれる6節でそれぞれ勝点3を手にできるか? ボローニャは敵地でサッスオーロと、インテルはホームでジェノアと対戦する。