ソフトバンクの次なる「育成の星」を大予想

写真拡大

 今季、見事にリーグ優勝を決めたソフトバンク。春先は調子が上がらず心配されたが、気がつけば楽天を猛烈な勢いで追い抜き、独走で優勝を決めた。

 特に目立ったのは育成選手から這い上がった「育成の星」たちの活躍だ。千賀滉大はもちろんのこと、甲斐拓也は捕手としては今季チーム最多の出場数を記録し、石川柊太も8勝をマーク。キューバからやってきたセットアッパー左腕・モイネロも当初は育成での入団だった。

 12球団を見渡してもこれだけ充実した育成環境が整っているところはない。つまり、今後もソフトバンクではチームの起爆剤や柱になる育成選手が出てくるはずだ。

 次なる育成の星は誰なのか。現在の育成選手の中から予想してみたい。

※野球の見方が変わるスマホマガジンでニュースやコラムが読み放題!

■坂田将人(24歳/投手/左投左打)

 2010年にドラフト5位で入団した坂田将人は、相次ぐ故障の影響もあり、2013年に育成契約となった。2015年には2軍で好投を見せ、支配下に戻ったが、またもや左肩の故障で2016年は公式戦登板なし。手術を経て今季はリハビリに終始した。これだけのケガがありながら、プロに居続けられるのは「夢」がある証拠だ。

 2015年に2軍では9試合で3勝2敗、投球回47、41奪三振、防御率2.11の数字を残している。安定感のあるフォームは故障がちだとは思えないほど美しかった。「ポスト・和田毅」になれる可能性を秘めるが、球団、本人ともにどこまで我慢できるか。

■野澤佑斗(19歳/投手/右投左打)

 支配下昇格待ったなしは、高卒2年目の野澤佑斗。最速146キロのサイドハンド右腕で、最大の武器はツーシーム。沈み込むような独特のフォームと動くボールで打者を手玉に取る。今季は2軍戦の38試合に登板し、防御率1.08の好成績を挙げている。この調子でいけば1軍デビューの日も近いだろう。

■伊藤祐介(26歳/投手/左投左打)

 2012年のドラフト2位で東北学院大から入団。2014年の秋季キャンプでは、就任したばかりの工藤公康監督から一押しの指名があったが、2015年の春季キャンプで故障離脱すると、そのまま1軍での出番はなく、オフに育成降格になった。

 左腕にしては珍しく体が縦回転に見え、右の本格派のような重いストレートがミットに突き刺さる。2軍での実績もある。今季は23試合に登板し、45回1/3で39三振を奪った一方で、26四死球とやや荒さも同居する。年齢的にもくすぶってはいられない。この秋、来春に大きく成長を遂げ、支配下に返り咲きたい。

(成績は9月17日時点)

文=落合初春(おちあい・もとはる)

【関連記事】